朝野裕一

2020年4月22日3 分

身体自由=カラダフリーという考え方;その4〜力の加減を知る

身体を自由に動かすために何が必要かを考えています。

その第4弾です。


 
最も参考になると考えられるのが、

私たちの

子どもの頃の運動発達過程です。


 
子どもの頃は、自分が発揮できる力のをよく知りません。

ですから、

思い切り身体をぶつけたり、思い切り走ったり、転がってみたり、何か

を思い切り押し付けたり、などを遊びの中で覚えていきます。


 
本人たちはとても楽しいから行うわけで、それらは全て遊びということ

になるわけです。


 
一方で小さな力で細かい作業を行うことも、また遊びなどから学んで
 
いきます。


 
力の加減を体験して覚えた大人はどうでしょうか?

一度覚えたことは忘れないと考えることもできますが、身体は子どもの
 
頃より大きく重くなってきます。


 
人によっては、若い頃よりも体型と同時に体重が増えてしまいます。

同時に、発揮できる最大限の力(最大筋力)は歳をとるに伴い、減って
 
いきます。


 
そうするとどうなるかというと、以前できたこと、例えば重たい荷物を
 
持つとか、高い段差を昇り降りするとかが自分の思ったイメージと相反
 
して、できなくなることが予想されます。


 
それを知らずにいきなり重たいものを移動して腰を傷めたりもするわけ
 
です。

逆に細かい動作にも不自由さが生じてきます。小さな力で細かい動作を
 
行おうとすると、手が腕のところ・肩のところから振えてしまいうまく
 
できないということを経験し、がっかりすることもあるでしょう。


 
力の加減;自分の最大の力はどのくらいなのか?最小限の力で細かい動作
 
ができるか?を知っておかないと色々な不自由さを感じてしまいます。


 
ではどうしたらいいでしょうか?


 
まずは自分の力の衰えを感じる前あるいは感じ始めた時にすぐに、

自分の力の限界を知ることです。

そのためには、ある程度の力を発揮する運動・動き、例えばスクワット
 
や腹筋運動、腕立て伏せなどを日々行なって、自分の力の程度・限界を

知っておくことです。


 
小さな細かい動きに関しては、手をいかにうまく使うかを確認しながら

手の土台である肘周りや特に肩・肩甲骨周りの持久力を確認する・鍛え
 
る必要があるでしょう。


 
手先の細かい動きの必要条件として、手自体の動き以上にその土台を
 
しっかりと安定させることが挙げられます。


 
このような筋力(瞬発力と持久力)の維持に努めるだけでは、加齢に
 
伴う筋力の低下はどうしても起きてしまい防ぎきれません。


 
ではどうしたらいいか?

例えば重たいものを持ち上げる時など、力に頼るだけでなく、その動き
 
をどうやったら効率的に、安全に行えるかを知ることです。


 
腰に、膝に負担をかけないためにはどうしたらいいかを、安全な・効率
 
的な動作とはどういうものかを知っていれば、力の減少を補い安心して
 
動作を遂行できるようになります。


 
そのためには、柔らかい身体の動きとバランス能力が必要になります。

片足立ちでどれだけ姿勢を安定して保てるか?身体の硬さはないか?

これらを知って、この能力を維持する体操などを日々行う習慣をつける
 
ことが大事になってきます。


 
結論として、

今までも言ってきたように、身体の可動性・柔軟性と発揮する力=筋力

そしてバランス能力(+俊敏性)を、まだ自由に動けると感じている時
 
から生活の中で確認する・鍛えておくことが一番大事なことです。


 
歳をとって思うようにう動けないかな?と感じた時からでも遅くないと
 
思いますので、自分の力加減や柔軟性、バランス能力を確かめていきま
 
しょう!


 
身体をいつまでも自分の思うように自由に動かすこと=カラダフリーの
 
考え方をこれからも広めていきたいと思いっています。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また次回に。

    90
    0