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  • 朝野裕一

手と足が複雑な構造のわけ2〜運動を科楽する第1章(12)

1日空いてしまいました。

今日は足の構造についてその複雑さの理由を手と比較して述べたいと

思います。


足を構成する骨も手と同様に沢山あります。手が27個に対し足は26個

です。これはいわゆる足首(足関節=距腿関節)を除くそこから先の骨

の数です。




足関節は上の図では脛骨と距骨が作る関節のことを言います。

そしてこの距骨という骨は、筋肉が一つも付いていない珍しい骨として

挙げられます。ちなみに踵骨とはかかとの骨です。


さて、

手の構造が複雑なのはその巧みで細かい動きを達成するためです。

では、足は?


足で細かい動きを達成するのは困難です。上肢の障害を持つ方が長い間

を経て、手と同じような機能を習得することはありますが、一般的には

手と同じように足を扱うことができる人は稀です。


足の構造が複雑な(骨が多い)理由は手と同様にその機能(役割)に

あると考えられます。それは唯一(立っているとき)地面と接しており

体重を受けるという役割です。


立って体重がかかるとき、足は地面から床反力(地面反力)という力を

常に受けています。

そしてその床反力を調整することで、体の重心の位置を微妙にコントロ

ールしたり、動く方向を決めたり、衝撃を吸収したりできます。

靴を履く習慣が身についた現代では、屋外では靴を介した調整という

ことになります。


これらの細かい調整能力は、足が一かたまりの骨ではできません。

そのために、足の骨が細かい骨で構成されているわけです。

地面からの圧力を細かい骨で吸収したり微妙な力の方向を調整できる

ことになります。


ですから、

足の構造をある程度柔らかく(柔軟に)維持することはとても重要に

なります。

足の細かい骨同士の関節の動き(可動域)が制限されると、

あたかも一塊の骨のように振る舞ってしまうので、微妙な調整能力が

低下します。

そう考えると、

足揉みなどのマッサージは、足が楽になるだけではなく機能的な意味が

あるということになります。


たくさんの骨が共同作業でしてくれる、重心の位置のコントロールと

いう大仕事を維持することは、歩きやすさなどにもつながる大事なこと

なんですね。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。




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