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  • 朝野裕一

筋肉の収縮と神経の関係(2);運動を企画する・記憶する〜運動を科楽する:第2章(6)


10/25/2019


前回は、運動をする前に筋肉の緊張度を調節してくれる大脳基底核

についてお話ししました。

筋肉の収縮に関与する神経中枢は大脳基底核の他にもあります。

それが小脳です。

運動を行う前にそれをどうするか企画したり、そうやって動いた後の

運動の記憶を司る部位です。


運動を企画したり、覚えたり(学習したり)する役割を持っています。

どうやって身体を動かそうとするかのイメージを抱き、実際に動いた

後それを保持して次へ活かすための重要な役割を担っています。

小脳の役割は他に運動の調節をしたり、運動以外の認知機能にも関与

しているとされています。

また、平衡機能を司る重要な部位でもあります。


何れにしても、運動を巧みに行いそれを保持する小脳の役割は、

身体運動にとって筋肉をその目的に応じて収縮させるために必要です。

例えば高いところからジャンプしたとします。地面に着地するイメージ

ができていないと、ケガをする可能性が高くなります。

ですから、飛び降りる前からあるいは飛び降りている空中で、着地に

使う筋肉の収縮を準備しています。


このように、

予測的な姿勢制御と呼ばれる機能とも小脳は関係があります。

実際に何かをしようとするのは随意的ですが、どの筋肉をどのくらい、

どういうタイミングで収縮させるかは、無意識下で行われています。

では、その小脳の機能を鍛えることはできるのでしょうか?

またできるとしたら、どうやって鍛えることができのでしょうか?


小脳は平衡機能を司ってもいるので、前庭器官(三半規管など)への

刺激は小脳の機能を維持するのに役立つかもしれません。

具体的には目を瞑って片足で立つ、四つ這いで進む、でんぐり返しを

行う、床に仰向けになって左右に転がる、後ろ向きに歩くなどです。

また、先ほどのジャンプの例では最初は低い段からチョコっと飛び降り

てみる、慣れてきたら少しずつ高いところからトライしてみる、なども

運動のイメージ操作にとって良い練習になるのではないかと思います。


自分の場合、トレーニングセンターのマットなどで、でんぐり返しを

行なったときなどは、しばらくめまいが治らずびっくりしたという経験

があります。

でんぐり返しなどは普段行なわいないため、いきなり行うとそんなこと

が起きるんですね。いかにそれらの身体(運動)刺激を普段していない

かを実感させられます。平衡感覚が衰えているんですね〜。


今からでも遅くないと思います。何らかの形で運動のイメージ練習、

運動後の振り返り(イメージ通りだったか否かを検証する)、平衡

感覚のトレーニングなどを行うことをお勧めします。

今日は運動を企画する・記憶する機能を持つ小脳と筋収縮の関係を

お話ししました。

以前、

動く前に考えよう!

動きながら感じよう!

動いた後に振り返ろう!」と書きました。これらのことは小脳の働き

と少なからず関係しているのではないかと推測しているところです。


今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。



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