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朝野裕一

七面鳥の思惑ハズレ!?

黒い白鳥の後は七面鳥の話です。

これもタレブ氏の前著「ブラック・スワン」から。

七面鳥のワイルド・ターキー君は今日も餌をいただきます。

時には意地悪されてすぐにはくれなかったりもします。

でも結局は飼い主さんのメリーさんが餌を毎日与えてくれます。

もうこの家に住んで何日経つかなぁ?

 当のターキー君は飼われているという認識すらないようです。

 フムフム、僕があまりにも可愛いから、かっこいいから

 メリーさんは一緒に暮らしているんだな。

 などと妄想を...そうです、いずれこれが妄想だったことがはっきりします。

そしてターキー君がこの家に飼われて、いや住んでから99日が経ちました。

明日は、クリスマスイブ。

 なんだかみんな賑やかで嬉しそうだなぁ。

 僕も楽しくなってくる。明日は特別な美味しい餌が出るのかなぁ。

 相変わらず能天気な妄想にとらわれています。

そして運命の(ターキ君にとっては)日が来ます。

今日も餌、それも特別の?にありつけると思っていたターキー君は無残にも...

一緒に暮らしていたと思っていた人たちの豪勢な食事の食材になっていましたとさ。

このお話の示唆するところは、

今まで同じことが繰り返されていたからといって、

これからもずーっとそれが続く(線形性)とは限らない 、

むしろ急に思いもしない出来事がしばしば起こる(非線形性)ということです。

図で簡単に表すとこんな感じになります。

今までどおりが直線的なのに比べ、

思いもしない変化が曲線的に表されています。

※この曲線は厳密に言うと一定の変化かもしれないので実際はもっと予想がつかない、

つきそうでつかない株価の変動のようなものと思っていただいた方が正確かもしれません ※

そして、急な変化に当人は全く茫然自失何も対抗できなくなります。

これが脆さ・脆弱性(fragility)。

ここまでが前段階のお話で、次から本論に入ります。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

もう少し続きますので、また明日お会いしましょう。

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