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朝野裕一

筋力のする仕事

筋力は必要条件だが十分条件ではない、と前回しました。

どういうことでしょうか?

筋力は動くために必要だけれども、

筋力があればそれで十分とはいえない、ということです。

筋力の測り方には幾つかあるのですが、その多くは最大随意収縮(筋)力

(MVC:Maximum Voluntary Contraction)というものを採用しています。

その人が目一杯最大に努力して出せる力のことを指します。

ですから、今日は疲れたな体調悪いな、と思っただけで力は減ります。

また、掛け声をかけて励ますと発揮する力は増えます。

さらに測る筋収縮の種類などもあるのですが、分かりづらくなるので、

ここでは端折り(はしょり)ます。

結論をいえば、エンジンの最大馬力を測っているようなものです。

しかしどうでしょう、

いくら馬力があってもいつも全力で走っているわけではありません。

ただ全力出せばこのくらいの走りはできるよという意味での性能です。

人間の筋力も同じことです。

必要とあらばこのくらいは力出せるよ、ということなのです。

そして、人が動くということは(車でも同じですが)ある物理的な仕事

を行っているということになります。

簡単にいうと、物理的な仕事=ある力でどのくらい移動したか、です。

筋力は人が動く時、仕事をしているわけです。

無職の人でも動けば仕事をしている、物理学的には、です。

その動力源の1つに筋力がある。

ここまではお分かりいただけたでしょうか?

思ったより長くなりそうな筋力話です。本当にそれくらい筋力って厄介

といえば厄介です。明日も続けます。

今日も読んでいただきありがとうこざいました。ではまた明日。

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