運動を好きになる時/嫌いになる時
私ごとですが、子どもの頃は運動が嫌いで、というより苦手でした。
小学校の体育の時間はあまり楽しかった記憶がありません。

特に苦手だったのが鉄棒。
どういうわけか、逆上がり/前回りの途中で手を離してしまうのです。
見かねた先生が君はやらなくていいから、と言われそのまま、当然上手
になる機会はなくなります。
この子はきっと体育の時に大怪我しそう、そう思った先生の気持ちも、
わからないではありません。
しかも体育専門の先生ではなく担任の先生、以前は高校の教師だった方
だったと記憶しています。
でも、機会を失うと運動を好きになる場面がありません。
あまり楽しくない記憶のまま、過ごすと結局運動習慣はつかないなと。
自分の場合は、体育の授業ではなく小学校高学年の当時流行っていた
ローラーゲームと、中学の時に強制的に入らなければならない部活
(陸上部)のおかげでした。
どういうこと?
ローラーゲームなんて知っている人いないだろうなぁ、1960年台後半
にとても流行っていたゲームです。ゲームといっても、実際にだ円形の
スケート場を追いつ抜かれつの競争をしてジャマーという先頭選手が先
にゴールしたチームが勝ち(1チーム5人前後だったか?)という実践
エンタメチック(プロレス的)スポーツです。

★(写真著作者:kishjar?、タイトル:Rollergirl)
これがやたら当時の東京の田舎では少なくとも流行った。皆靴に取り付
けられる安いタイプのローラースケートを買ってもらい、路上や坂道を
肝試しも兼ねて走る、そんなことが日常の遊びの一つでした。
そこでバランス感覚やスピード対応など自然と学んでいた気がします。
中学ではひたすら走る、まぁ陸上部ですからそれが基本でした。
不思議と毎日しているうちに、身体を自分の思うように動かしやすく
なってきました。結果、体育の器械体操(跳び箱)・マット運動など
が楽しくて得意になっていた、そんな経験を持っています。

運動を好きなる/嫌いになるのは、何がきっかけになるかわからない
ものですね。特に幼少の頃からの運動体験の有無は、その後の運動習慣
づけにとても重要な役割を果たしているなぁと、自らの体験から実感
します。そんなわけで、次回から子どもの運動発達について、少し考え
ていきたいと思います。
今日も読んでいただきありがとうございました。また明日。