• 朝野裕一

バランスについてもう一度考えてみる

だいぶん前にバランスについて考えてみました。

今回はもう一度その続きを。

ヒトのバランスというと、ある姿勢をいかに安定して保つか、というこ

とがまずは想像されます。これを静的バランスといいます。

★(著作者:Leo Hidalgo (@yompyHERE))

また、

ある動きをしている時に、その運動を安定して継続できているか、とい

うことに目を向けることもありますね。これが動的バランスです。

極端にわかりやすく言えば、ヒトは(静的な)バランスを崩しながら、

動くことができることになります。

さらに、

ヒトはある目的を果たすために、バランスを犠牲にしてその動作を遂行

することがあります。これは、安定定位という言葉で表現されます。

内野を抜そうになる(野球を想定しています)球を捕るために、内野手

は、横っ跳びに飛びついて捕球しようとします。この時、その内野手は

安定を犠牲にしています。そして球を取りやすい状態に身体の位置関係

を変えます。これが定位(orientation)です。

自分の身体と周囲の環境との位置関係を目的に沿って定める、と解釈で

きます。身体的にバランスが良いとは、目的に沿った行動を取るために

、自分で身体の位置関係などをコントロール・修正できる能力と言う

ことができるでしょう。

そのためには、柔軟な身体の動きを必要とします。硬い身体では自由に

位置関係・姿勢などを変えることができづらくなります。

さらに、

柔軟な身体を思うように動かす神経の信号とそれを動かす筋肉の働きが

要求されます。自分の位置を知るには知覚(感覚を含む)の作用が必要

です。そのフィードバック情報を元に動きを制御・修正できます。

もう一つ、

フィードフォワードの作用で、事前に動きを修正することも可能です。

何を言いたいかといえば、まずは身体の動きをよくする・柔軟にしてお

くことがとても大事だと言うことです。その前提があって初めて、動き

を制御する神経ー筋の機構が目的通りに働けるということです。

身体の様々な関節の動く範囲(可動域)と滑らかな動き(可動性)を、

しっかり保つことが、まずは大事なセルフケアに繋がるのではないかと

思います。特に動的バランス=安定して動作を保証する、を考えると。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。