• 朝野裕一

蹴る人

あし=足・脚=下肢の役割について以前にお話ししましたが、

一つ大きな役割をお話ししてきませんでした。蹴る動作です。

今日はそれについて、

まずは下肢の役割(機能)についてもう一度お示ししましょう。

最初の三つは、立つ・歩く・走る・跳ぶ人としてお話ししてきました。

最後の特殊な運動としての、踏む(踏みつける)もやりましたね。

今日は、

蹴る・蹴飛ばす・蹴りを入れるなど独特の下肢の使い方についてです。

蹴るといえば一番頭に浮かぶのはサッカーでしょうか。

それともラグビー?アメフトかな?いやいや空手や格闘技でのキック

ですかね。

普段でも蹴る動作をすることがあります。

小石や空き缶を蹴ったり、砂を蹴る

水を蹴る?!

水を切るように蹴ったりもします。

何か物を蹴る時の動きをちょっと考えてみましょう。

単純に考えるとこういうことです。何か棒状のものをボールに当てて、

遠くに飛ばす=蹴る動作です。

しかし、

実際のヒトの脚は、足関節・膝関節・股関節とそれぞれがその関節特有

の動きをします。

一本の棒ではないわけですね。

下肢全体を一本の棒のようにして当てる蹴り方もあります。

ボレーキックです。

股関節で脚の位置をボールに当たるように決めて 、膝を伸ばし足首は

下に曲げて(底屈と言います)、足の甲やスネでボールをヒット

します。ちょうどバットをボールに当てて打つような感じです。

サッカーを例に色々な蹴り方をまず振り返ってみましょう。

ボレーキックの他に特殊な蹴り方として、オーバーヘッドキックが

あります。

これも足の甲にあてることに変わりありません。

脚のどこの部位でボールを蹴るかにより、蹴り方の種類が異なります。

まっすぐ前に足の甲に当てて蹴る=インステップキックと言います。

ここの部位↑に当てるんですね。

遠くへ飛ばすには脚を後ろから振り出す動きが必要です。

蹴った後は、

膝が曲がった状態から、蹴る瞬間から膝が伸びきりフォロースルーで

膝はまた曲がってきます。

あれ?でもさっきの水を切る時、膝は伸びたままではないか?

このまま脚をまた元に戻す、いわば振り子様の動きになるはず?

と思った方もいるかもしれません。

先ほどのサッカーボールを思い切り遠くに飛ばそうとすると、

かなりのスピードで膝が曲がった状態から伸ばされます。

そのまま伸ばしきったままだと、膝に相当のストレスがかかります。

そこで先ほどの様な振り切ったのちに股関節をさらに曲げると同時に

膝を緩める動きが伴います。

これがインステップキックです。

一方、

近くにパスをするときなどは

足の内側で蹴ります。これをインサイドキックと呼びます。

脚の部分だけ見ると大体こんな感じです。股関節は蹴る側を開いて

(外転・外旋)足の内側にボールを当ててコントロールしながら、

蹴ります。

その逆に足の外側で蹴る場合、アウトサイドキックと言います。

また、

踵で後ろに蹴ったり=ヒールキック、足の裏で転がしたり、

つま先で蹴ったり=トー(トゥー)キックなどで相手をかわしたり、

(フェイント)、すごく近い位置の味方に確実にボールを渡したり、

相手の意表をついたりします。

フリーキックなどで、

カーブをつけるため親指(母趾)の付け根側で蹴ったり=

インフロントキックや、

ロングパスなどで外側に曲げるために小指(小趾)側の付け根で蹴る

=アウトフロントキックなどがあります。

サッカーだけが蹴るスポーツではありません。ラグビーやアメフトでも

ボール(楕円型の)を蹴ります。

蹴りきった後膝は曲がりますが、これはその直前の瞬間の絵ですね。

さて、蹴る動作はまだ色々あるので、次回に続きます。

今日はここまで読んでいただきありがとうございました。また明日。