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朝野裕一

何気ない運動を見直してみよう6:脚を開く=閉じて支える?!

何気ない運動の中で、今まで膝を伸ばす、足首を反らす、

太ももを持ち上げる、について考えてきました。

いずれも下半身=下肢の運動についてでした。

下肢の役割とは以下の通りです。

一番重要と思われる役割は身体を安定して支えるというものです。

そのために股関節、膝関節、足関節などがそれぞれの役割を担っている

わけで、これらの機能を充分に果たすために、それぞれの機能を維持し

増強するためのトレーニングが色々とあります。

何気ないと思われる運動の中にもその目的が含まれていると考えると、

何気ない中の目的、なぜそれが必要か、どうやれば目的を果たす正確さ

を確保できるのだろうか?

そのような素朴な疑問をあえて持っていただきたく、この特集を続けて

います。

前置きはこのくらいにして、

今日は脚を開く運動=股関節の外転と言われています;を考えてみよう

と思います。

仰向けに人を上から見た図で股関節の外転運動とは脚が外側に開いて

いく運動を指します。こんな感じ

この運動を主に担っているのが中臀筋という筋肉です。

他にもありますが、

話をわかりやすくするために中臀筋を中心に話を進めていきますね。

この筋肉は脚を開く作用だけではなく、実はもっと重要な役割を担って

います。

それが脚を閉じた状態で身体を支える作用です。

もしこの中臀筋が十分に収縮しないとどうなるでしょうか?

片足立ち=片脚起立とも言います、になってみるとよくわかります。

中臀筋がうまく、充分に働かない=機能不全になると、片足立ちで

重心を基底面に落とすために下に示すような姿勢になってしまいます。

もし重心が立っている足に囲まれた基底面から外れてしまうと、

片足立ち姿勢を保てず両足がついてしまうか、

重心を足の中に入れるためにケンケンしながら基底面を移動させる、

あるいは最悪転んでしまいます。

そうならないためには、先ほどのように上半身を傾けて基底面に重心を

落とす(Duchenneと言います)か、

中臀筋が伸びきってしまい骨盤が反対側に下がる状態

(トレンデレンベルグ現象;Trendelenburg phenomenonと言います)

で安定を保とうとします。

いずれも中臀筋が充分に収縮しておらずその機能を果たしていません。

ではこの中臀筋;脚を開く筋肉;を鍛える=働かせるための運動には

どういったものがあるのか?

明日はそのお話をしたいと思います

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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