夫婦仲良く協働作業?!:骨盤と腰椎(と股関節)
下肢の三兄弟ならぬ、三関節について書いて来ましたが、
そうなるとその両親?!である骨盤と腰椎についても書かないわけに
いかなくなりました。
人が立っている時に重心が位置するのが骨盤です。
前にご紹介した図の転用です↑
これも・・・↓
そして、
骨盤には臼蓋と言われる深いお皿が二つあって、大腿骨の頭(骨頭)を
覆っています、そこが股関節です
また、
骨盤の中心は、一番下の5つの背骨(腰椎)とつながっています。
骨盤と股関節、腰椎はいわば一心同体です。
どちらかが動けば、その影響を受ける仲というわけです。
ですから、
夫婦(骨盤と腰椎)、親子(骨盤と股関節)仲良く連動して動かないと
スムーズなカラダの動きができません。
なんてたって、
重心の位置が存在している(ことが多い)場所ですから。
今日は、その連動性を少し考えてみようと思います。
まずは、
寝ている(仰向けになっている)時を見てみましょう。
これではちょっとわかりづらいですね。
ここでは一番上の二つの図に着目してみましょう。
仰向けで寝ている時には(一番上の右図)ふつうは、
骨盤が少し前に傾き、腰椎が反り返った状態です。
股関節を深く曲げていくと(左側の図)、骨盤の傾きが後ろに動き、
腰椎もそれに応じて反り返りが減少して、逆のカーブを描きます。
これが仰向けに寝ている時の、骨盤と腰椎、股関節の連動性です。
<仰向けの時の連動性>
股関節を曲げるに従い、骨盤は後ろに傾き腰椎の反り返りは減り、
逆向きのカーブになってきます。
股関節を伸ばすとその反対の動き(骨盤は前に傾いていき、
腰椎は反り返りのカーブを描きます)になります。
では次に、
立っている時を見てみましょう。
股関節との関係が仰向けに寝ている時とは違ってきます。
これもちょっとわかりづらい!
立っている時には、
骨盤が後ろに傾いていくと相対的に股関節は伸ばされる方向に
位置することになります。
骨盤が強く後ろに傾くと、そのままでは立っていられなくなるので
自然と膝が曲がってきます。
みなさん試しに行ってみるとわかります。
逆に骨盤が前に強く傾いてくると、股関節が相対的に曲がった位置に
なります。
う〜ん、わかりますかね?
実際にやってみるとよくわかるのですが・・・
さらには、
座っている時も見てみましょう。
これはどうでしょう、
わかりますか?
こんな感じです↓
背中を曲げて骨盤を後ろに傾けて座る時は、見かけほど股関節は
曲がっていません。
姿勢を良くして骨盤を立てて座ると、股関節が深く曲がります。
この夫婦、親子;骨盤と腰椎、股関節の連動性は微妙な連携プレー
で成り立っているんですね。
<立っている、座っている時の連動性>
骨盤が後ろに傾くと腰椎もそれに従い後ろ向きのカーブを描きます。
しかし、股関節は相対的に伸ばす側に動く形になります。
逆に、骨盤が前に傾くと腰椎は変わらず反り返りのカーブという
連動性ですが、股関節は曲がる方向に動くことになります。
仰向けの時と股関節との関係は逆になりますね。
今日のお話は難しかったですか?
実際にやってみるとよくわかるんですが・・・(二度目)
とにかく連動性がとても大事だということと、
骨盤と腰椎、股関節は常に連動して動く作りと仕組み、役割を
持っている、とだけ覚えておいて下さい。
夫婦、親子とも仲良く!
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。