- 朝野裕一
縮みを防ぐ筋肉:No.1
今までも何回も言ってきたように、
カラダの動く範囲を確保しておくことはとても重要です。
何にって?
ヒトが生活をして活動的に暮らすためにです。
カラダの動く範囲が制限されてしまうと、動き方が変わってしまい、
他の部位に代償運動としての負荷が増し、痛みが出ることもあります。
そうなるとますます動く範囲も狭まり、日々の生活が制限されたり、
億劫になったりしてきます。
楽しくないですね。
ですから、
関節の動く範囲=可動域の確保は、健康に生きるためにまず最初に考え
ておくべきことでしょう。
中でも硬くなりやすい部位がいくつかあります。
今日はその一つである、ハムストリングス(太ももの裏側にある筋群の
総称)という筋肉の短縮についてお話しします。
ハムストリングスは太ももの後ろを走る複数の筋を指します。
骨盤の坐骨結節と言われる突起部に付いていて、膝をまたいで下腿まで
走っています。詳しくはこちらの画像などをご覧ください。
さて、
この筋肉群が縮んでしまうと色々不都合が生じてきます。
膝を伸ばしたまま床に手がつかない、足を伸ばして座った時に手が
足まで届かず爪切りや靴下の脱ぎ履きがしづらくなる、座っていて
骨盤が後ろに傾いた姿勢になってしまう↓など・・・
ちょうど上の右側のリラックス姿勢のような座り方。その姿勢しか取れ
なくなるということです。
そうすると、
膝や腰、上体を必要以上に曲げたりしてそこに負担がかかり、傷める
原因になったりもします。
ここで一般的に行うストレッチとして、両方のハムストリングスを
伸ばす動作をしてみましょう。
すでにハムストリングスが硬いとこんな代償動作が生じます↓
縮んだハムストリングスに引っ張られて、骨盤が後ろに傾いて股関節が
あまり曲がらないので、胸椎の屈曲を増して代償している様子です。
このストレッチで一番気をつける必要があるのは、股関節をしっかりと
曲げることです。
骨盤を寝かせず(後ろに傾けず)に保持して、股関節を曲げることに
意識を集中することです。
こんな感じです↓
写真ではちょっと膝が曲がってしまってますが、実際は膝が曲がって
来ないところまで(膝の力は抜いてくださいね)で構いません。
この方法で行わないと、せっかく伸ばしたいハムストリングスがあまり
伸びません 。
今日からはこの点に注意して行ってみましょう!
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。