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朝野裕一

予防医学から見る生活

予防医学から見る生活あるいは運動習慣についてもう少し考えてみます

参考にした書籍では、もう一つ興味深いデータが提示されていました。

それは、日本人の長寿の要因についてです。

現在高齢化が進み、生活習慣病や認知症のリスクが高い人が増える

ことが予想されていますが、

現在のこの長寿の要因は何なんでしょうか?他国よりも優れて生活習慣

あるいは健康への関心が強いのでしょうか?

この書籍では、全く異なる要因を挙げて/紹介しています。

それは、

社会関係資本です。うん?

もっと具体的に言うと、人口に対する他者を信頼している人の割合

と平均寿命との間に正の相関関係があるという結果です。

健康への取り組み云々以前に、生活の中でどれだけ他者と信頼関係を

築いていけるかが、健康を長く続ける要因であるということです。

これは以前「人生100年の過ごし方」で、心の満足と炎症の関係を司る

CRTA遺伝子の存在を書きました。

それと関連していると思います。

心の満足の中でも、生きがいを持つ、自分の好きなことをやる、

人との交流で感じる満足感がCRTA遺伝子を活性化させ、炎症を抑える

ということでした。

人との信頼関係は満足のいく人との交流をする上で、必要と思われる

ので、これが実は長寿の要因になっているのだろうということですね。

健康運動、食事や睡眠などの生活習慣を見直すという具体的な対処

方法を考える以前に、

社会の中での人との満足のいく交流が重要だということです。

もちろん、運動を通じたコミュニティなどで活動できれば、

言うことなしなのでしょう。

明日は別の側面から、

日常生活が実は運動の宝庫であることを見直してみたいと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

(★参考図書「これからの教養 激変する世界を生き抜く知の11講〜

3 これからの健康ー石川善樹〜、菅付雅信・著、Dsicover、2018.)

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