日常生活での動作から;モノを拾う
日常生活に隠れている、伴っている身体動作。
日常生活動作の中でも家事動作は色々な動きを必要にします。
調理、掃除など。
その要素となる動きはというと、一つにはモノを拾う(下から取る)
動作があります。今日はモノを拾う動きを考えてみましょう。
床に落ちたモノとかゴミとかを拾う動作。あなたはどうしていますか?
そのまま腰を曲げて拾う?
それとも膝を曲げて拾うかな?
和式の(和服を着ている時の)所作のように正座姿勢に向けて
膝を折りたたむ?
もうしゃがみ込んじゃう?
こんな感じでしょうか↓
高這い位で腰だけ曲げようとすると腰を傷めそうな気もしますね。
太ももの後ろの筋肉であるハムストリングスが、柔軟でないと手が
届かないかもしれません。
膝を曲げるには膝関節に痛みがなく、膝関節周りの筋肉がしっかりと
力を出せないとできないでしょう。
正座に向けての和式の所作では、これも膝とふくらはぎの筋肉の力と
膝を深く曲げても痛みがないことが必要になります。
しゃがみ動作は、そこまでには膝の筋力が必要ですが、それ以上に
股関節の可動域制限や痛みがある人、人工股関節の人などはやりづらい
あるいは勧められない動作になることもあります。
さて総合すると、モノを拾う動作を行うには、
ハムストリングスの柔軟性、膝やふくらはぎの筋力、股関節や膝関節
の可動域が必要ということになりますね。
膝や股関節、腰に支障があると、動作を制限させる要因になります。
また、静的・動的バランス能力も重要です。
先ほどの絵は拾う直前の静止画でしたが、実際は立っているところから
動作を行い、再び立つところまでの動きを伴います。
ではこれを少し運動効果を意識して行うとどうなるでしょうか?
また、
もっとスタイリッシュに行うには?
もっとカッコ悪く面白く動くには?
などを引き続き考えていきます。
今日も読んでいただきありがとうございました。また明日。