- 朝野裕一
メンタルとフィジカルと;ゴルフを通して考えた
毎年朝方までテレビを観てしまうゴルフのメジャー大会。
今年のマスターズ・ゴルフは20代のプレーヤー=役者が揃った例年に
なくワクワクするような大会でした
優勝したのは、パトリック・リード(27歳)。前日からの首位を死守
して初優勝を飾りました。
2位がリッキー・ファウラー(29歳)。おじいさんが日本人で我々も
親近感を感じます。
3位が最終日猛追して沸かせてくれた、ジョーダン・スピース(24歳)
4位がスペイン人のジョン・ラーム(23歳)。
メジャー大会4大会を全て制することをグランドスラムと言いますが
生涯でそれを史上6人目で達成できるか?と思われた
ローリー・マキロイ(28歳)は、残念ながら5位に終わりました。
我らが松山英樹(26歳)は、19位いつの日かメジャーを制すると信じて
います。
さてご覧になったように全てが20代のこれからどんどん実力を発揮する
年代の選手たちです。
さてさて、
スポーツ競技は、メンタルとフィジカルのバランスというか相互作用が
パフォマンスや成績にとても重要な要素になりますが、中でもゴルフは
それが顕著な競技です。
どうしてかなぁ?と考えてみました
ゴルフは、自分もボールも静止した状態から始まる競技。
動いてくるボールなどに対応するわけではなく、自分が動きながら何か
を調整するわけでもない。
標的競技であるダーツやバイアスロンの射撃なども同じですが、
ゴルフがより難しいと思われるのは、必ずしも一発でホールを狙うこと
はできないことです。
そこまでの道のりを外界の影響(天候;特に風や、コースの設計;
バンカーやラフ、池や木々など)を考えてホールまでをプランニング
しながら行う競技だからです。
そうなると、自分の動き(スィングなど)が全ての始まりであり、
それが全てとも言えます。
ということは・・・
カラダを動かす際の自分の気持ちが動きを促進すること(ゾーンに入る
などと言われていますね)や邪魔をすること(プレッシャーなど)も
あります。
平常心で高い技術の裏付けを持てば
ミスは少なくなるようにも思えますが、そうとも限らない。
勝負へのモチベーションが動きを鋭敏に精緻にして行くこともあると
考えられます。
その裏返しとして、勝ちたい気持ちのあまり精神的緊張がカラダの動き
を制限してしまうこともしばしば。
何度も信じられないミスショットで
逆転負けした場面・選手も観てきました。
ゴルフという競技の面白さ(観客として)は、このメンタルと
フィジカルの関係が、自分の内部制御と外界の環境と絡み合って
カラダの動きを通して織りなす競技だからでしょう。
カラダを動かす面白さを典型的に示してくれるスポーツの一つが
ゴルフなんだなぁと思いながら、マスターズの余韻に浸っています。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。