人が速く動くことについて考えてみた:第三話
今日は昨日までとは全く異なった視点で、ヒトが速く動くことについて
考えてみたいと思います。
それはどんな視点かというと、細胞レベルのお話です。
みなさんは歳をとるにしたがい、時間の経過が早く感じることって
ありませんか?
これは、今まで経てきた年限に比べ1年の価値が下がること、
言ってみれば80歳分の1年と5歳分の1年では相対的に時間が短くなる
から、という説もあるようですが、実は違っていて細胞レベルのお話で
証明できるということなんです。
もうちょっと詳しく説明すると、
人は常に細胞の代謝(タンパク質などの)を行なっており、それが
いわば体内時計の基準になっているのであろう。
ヒトは歳をとるにしたがい代謝機能が衰えてくる=細胞の代謝の遅れ
=体内時計の遅れになるのではないか?すると、80歳の人が感じる
1年は5歳の子が感じる1年に比べて遅く感じるだろう。
しかし実際の時間は5歳だろうと80歳だろうと地球に住んでいる
いじょうは同じはず。
するとどういうことになるかと言えば、自分が感じる時間(体内時計
的な)よりも実際の時間が早く感じると言うことではないか?
なるほどぉ、確かに自分が子どもだった頃よりはずーっと時間が早く
過ぎるし、それは歳をとるにしたがいより早く感じるなぁと。
時間は速度とも関係があって、ならば、速く動くということにおける
時間の定義・感覚自体が違ってきてしまえば、動く速度も当然変わる
だろうと考えることもできます。
つまり、
自分では速く動いていると思っていても、それは若かった頃の動きと
比べれば相対的に遅くなっていて、自分の感覚とのズレが生じるのでは
ないでしょうか?
だからよくある、運動会でパパがまだ若い頃のイメージで走ると、
足が前に出ずに転んでしまう、ようなことが起きるのかなと。
今日は自分の体内での時間感覚と実際のカラダの動きに関して
考えてみました。
★参考図書:「新版 動的平衡」福岡伸一・著,小学館新書,2017年)
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。