• 朝野裕一

人が速く動くことについて考えてみた:第十四話

前回は、股関節を中心とした体の捻りについて、二軸動作として

お話しました。

今日は体の捻りが日常生活でどう現れるか、身の交わし方として

ご紹介してみます。

突然ですが、エレベーターに乗ったことはあるでしょうか?

もちろん少なくとも一度は乗ったことがあるのではないかと思います。

乗り込んで目的の階で降りるとき、あなたはどういう身のこなしで

降りているでしょうか?

?????

ほとんど意識などしたことがないとは思います。

果たして、、

混み合っているときはなおさらのことですが、降りるときにゆっくり

と体を捻って降りているでしょうか

どちらかといえば、降りる瞬間体をやや斜めに固定して素早く降りる

のではないでしょうか?

こんな感じで・・・↓

かなり簡略化して描いていますが、右側が体をひねった状態で降りる

状態;腕の振りと足の振り出しを左右逆にして動く様子です。

ちょうど普通に歩いているような状態です

左側は、体を斜めに固定して体を捻らずに重心を移動させていく方法を

示しています。

どちらが速くエレベーターから降りれるかというと、左側の方法です。

ものは試し、今度エレベーターに乗ったときに自分がどうやって降りて

いるか?検証してみてください。

自分ももちろんやってみて(気づいたのですが)、左のように降りて

いました。

しかも、

人がいない空いた状態でも、エレベーターの扉が開いて目的の階に降り

立とうと一歩足を踏み出すときに、自然と上図の左側のような軌跡を

描いて体(の重心)を移動させていることが分かりました。

これは、ちょうど股関節から先の(踏み出した)脚と骨盤から上の体幹

(上半身)・肩先が同じ方向を向いている状態で、胸椎の回旋がない=

骨盤と上半身が同じ方向(捻られていない状態)の姿勢です。

そしてこれは、

上半身を捻る動きを伴わない分、素早く体ごと前に進めるという

利点があります。

武道などの身のこなし・身の交わし方として使われてもいます。

他にもスポーツ場面でこのような体の使い方はしばしば見られます。

いずれも素早く体を動かすための方法になっています。

次回もその辺のお話をしたいと思っています。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。