• 朝野裕一

筋力についてもう一度しっかりと考えてみよう!:その7

昨日のその6でお示しした、神経が筋肉を収縮させる経路ですが、

これを理解した上で筋トレを行うことはとても大事なことだと思います

今日は、

その理由を少しお話しします。

一般的に行う筋トレは、大脳皮質運動野からの命令による随意運動です

ただなんとなくトレーニングを行うよりは、どこの筋肉をどれくらい

収縮させるかを意識するとしないでは、その効果が違って来ます。

なぜなら、

意識を集中することによって、より多くのモーター・ユニットの参画を

期待できるからです。

多くのモーター・ユニットが参加すればそれだけ、筋肉の収縮力は高ま

り、結果としての筋トレ効果が上がります。

筋トレって随意運動以外にもあるの?という疑問がもしかしたら

起きているかもしれませんね。でも実はあるのです。

一つは、

脊髄を介した反射による筋収縮を利用した、プライオメトリクスと呼ば

れるトレーニングやPNFという手技などがあります。

さらに、

多くの電気刺激用具が広まっていますが、その効果の有無は電気刺激

条件や対象となる方の体格(皮下脂肪の厚さ)など様々な条件によって

筋収縮の程度が異なりますが、場合によっては有効な筋トレ手段になる

場合もあるでしょう。

ですから、

筋力を考えるにあたり、筋収縮を引き起こす経路などについて知って

おくことも重要になるんですね。

もう一つ知っておくべきことの一つに、筋肉の疲労があります。

疲労し切ってしまっているのに、筋トレをいつまでも行っていては、

その効果が期待できません。

しかし、

疲労と一言でいってもこれまた、一通りではないんですね。

神経ー筋の接合部における生化学的・生理学的疲労については、

末梢性疲労と言われています。

一方、

随意的な筋収縮の場合、実施している人の気分や体調、心理的要因など

によって、筋力は変化します。

なぜって?

それはモーター・ユニットの数に関係してくるからです。

いまいちやる気の起きないトレーニングでは、筋肉を収縮させようと

する神経信号があまり多く参加せずに、結果として強い筋収縮は期待

できません。

最初に述べたように、随意的な運動・筋収縮では、それを指令する神経

の電気的信号がたくさん送られればそれだけ強い収縮となり、

その逆もまた同じで、電気信号が少なければ弱い収縮に留まります。

これらの原因に伴う疲労を中枢性疲労と呼びます。

次回はこの疲労についてもう少し詳しく述べてみたいと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。