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朝野裕一

関節の動く範囲〜膝の動き

膝は曲げ伸ばしの動く範囲・角度がとて大きい関節です。

そのことは、

我々の日常生活で意識しない程度に常に動きに関与しています。

普通ヒトが立っている時には、

関節の屈曲拘縮などがなければ、膝は真っ直ぐ伸びています。

そこから重心を上下に移す動作はとても多く、椅子の生活であろうと

畳や床の生活であろうと、座る・下に降りる際には膝を曲げなければ

なりません。これも拘縮などで膝が曲がらない場合を除いてですが。

歩いている時・走っている時も、

当然膝が曲がるフェイズ(相)があります。それは脚を前に振り出して

足が地面に着く直前まで続きます。

ヒトが歩く時、足が地面に着いた直後からも膝はわずかに曲がり歩いている時の重心が必要以上に上下動しないようにできています。そのあと、徐々に膝が伸び、足が地面から離れる瞬間は膝がほぼ真っ直ぐに伸び、そこから脚が前に振り出され、脚が地面に着く瞬間膝は再び真っ直ぐになります。

これが歩行の周期に伴い繰り返されます。

この際膝が動く(曲がる)範囲は最大60度くらいと言われています。

しゃがみこんだり膝まづいたり、正座をするとなるともっと大きな角度が必要です。

おおよそ最大膝の曲がる角度は120度〜140度とされています。

膝の痛みなどがあるとここまでできない場合もあります。

前に書いた通り、

膝関節は曲げ伸ばし以外の動きはかなり制限されていて、左右に回っ

たり(回旋方向)、内外側に回ったり(内外反)の動きは靭帯などで

多少の遊び以外は制限されています

そうでないと、

膝が不安定でグラグラしてしまいますので、しっかりと体重を支える

ことができなくなります。

足の位置を決める以上に、重心を上下に動かすことが膝関節の重要な

役割になっています。

そのための構造が蝶番的な作りというわけです。

ヒトの身体は、本当に上手く構造と機能がマッチしているんですね。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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