top of page
朝野裕一

O脚って治る?!〜アライメントという考え方:2

関節の位置関係;厳密に言うと骨の配列=アライメントと呼ぶと言う

お話の続きです。

これは以前にも何回かお話ししたことと重なるかもしれませんが、

そこはお許し願うとして、

もう一度アライメントの定義を見てみましょう。

右に示したのは主に立っている姿勢を含むアライメントの定義とその意義についてです。

姿勢とアライメントは密接に結びついていて、強いて言えば元々の骨の配列が本来の意味のアライメント、姿勢はそれを含む関節の位置関係ということになります。

ちょっと分かりづらい説明かもしれません。

本来姿勢と関係なく、関節がどのような位置関係の傾向をもつかを

見るのがアライメント評価です。

例えば座って脚を伸ばした状態で、膝関節の特徴を見たとき、正確な

O脚傾向・X脚傾向が評価できます。

ところがその評価では明らかなO脚やX脚を呈していなくとも、立った

姿勢によってよりその傾向が強調されたり、実際にはなくてもそう見え

てしまうこともあります。

本来の骨の配列自体は立ち方・姿勢によって変わることはないのですが

見かけのアライメントは立ち方の違いによって変わってくるということ

があります。

よくO脚を治したいという希望が聞かれますが、本来の骨の配列は、

変わりようがありません。

しかし、

立ち方によって見え方は変わるというのもまた真実。

背筋を伸ばして、腰の骨(腰椎)を反らし骨盤が前にしっかりと傾いた

位置を保持すると、股関節がやや内旋位に位置します。

逆に、

腰をやや丸め腰椎の反りが減り、骨盤が後ろ方向に傾けられると、

股関節が広がり(外旋方向;ガニ股様な姿勢)、場合によっては膝が

少し曲がろうとしてきます。

これがO脚様の姿勢を見せてしまう、ということがあるわけです。

こんな感じで分かるでしょうか?

相変わらず下手くそな絵ですみませんが、立ち方次第で見え方が変わる

要素があるんですね。

※左側が背筋を伸ばして股関節がガニ股にならない立ち方。右が背を

丸めて腰が伸びずガニ股様になった姿勢です。右のほうがO脚の様に

見えてしまう可能性があります※

実際にはあまりO脚がなくともそう見えてしまう、あるいは逆に少し

O脚のアライメント(骨配列)を持っていてもそう見えないという

ことは可能なわけです。

それ以外にも、

膝関節としてはO脚のアライメント(内反位と呼びます)ではなくても

すねの骨(脛骨)の彎曲自体の程度で、両足を揃えると両膝が離れて

しまい、結果的にO脚に見える場合が日本人の場合、結構あります。

その点はまた次回に続けたいと思います。

実際の骨の配列=アライメントと、もっと広い意味での関節の位置関係

を表すアライメント(広義のアライメントと言っておきます)の

ちょっとややこしいお話でした。

立っている姿勢を気をつけるだけで見かけのアライメントが変わること

は知っておいてもいいと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

閲覧数:28回0件のコメント
bottom of page