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朝野裕一

腰にまつわる悩み〜人類の永遠のテーマ?!

肩に続いて多くの方が一度は感じる腰の痛み・違和感・だるさなどなど

人類が直立二足歩行を獲得して以来の永遠のテーマが腰痛、とは広く

知られていることですが、これを思う一度考えてみましょう。

重力に逆らってヒトが二足で上体を持ち上げた時に、必然的に腰

(腰椎部分)に負担がかかる運命だと言うのが、その主旨ですが、

よく考えてみると、真っ直ぐ(直立位)立っている分にはそんなに腰に

負担がかかるかなぁ?と思います。

右のように腰がすでに曲がってしまうと、重力によってさらに曲げよう

とする力が強く働くように言えますが、左のように直立位で上手く安定

・バランスが取れていると、そんなに腰の部分に負担がかかるようには

思えませんね。

ここで問題になるのが、直立位で獲得したもう一つの能力、すなわち

手の使用です。

手が器用に使えるようになると、物を体の前にもって色々な作業をする

ことになります。

場合によっては重いものを持ち上げたり、遠くや高いところにある物を

取ったり、下にある物を拾ったりすることができます。

そうすると必然的に重心の位置は前方に移動しようとします。

あまり前に重心が移動し過ぎると前のめりにバランスを崩してしまう

ため、背中や腰の後ろの組織(筋肉を含む)がそれを止めるために働く

ことになります。

もちろん反り返り過ぎて腰を痛める(腰が痛くなる)場合もありますが

多くの場合、身体の前側に重心が移動することを防ぐことの繰り返しに

よって、腰への負担が増してくるという場合が多いと思います。

これが人類が二足直立位を取り、さらに手をうまく使えるようになった

が故の、腰痛との闘いの始まりではないかと考えられます。

その防御策の一つとして、腹直筋(いわゆる腹筋)や脊柱起立筋群を

含む体幹筋のトレーニングがあるわけです。もちろんその前提として、

腰椎(骨盤含む)の可動域と可動性の確保が重要なことは言うまでも

ありません。

腰が辛くなると思わず腰を反らしてしまうのは、理にかなった対応、

ということにもなります。

明日は、

そうは言っても腰痛にも原因は様々あるということについてさらに

お話したいと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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