- 朝野裕一
跳ぶ(ジャンプする)時に考える二つ+αのこと
という話の続きです。
今日は、跳ぶ時・ジャンプする時です。これも結論は二つのことです。
まず、
跳ぶ瞬間に準備として地面(床)を下に踏み込む時、あるいは踏み切り
の瞬間の感覚を意識すること。
それと、
跳んでいる時の姿勢。
この二つを意識することが大事ではないかと思っています。
跳ぶと一言で言っても、色々なジャンプがありますね。
その場での垂直ジャンプ(バレーボールでのブロックなど)。
片足で走りながらの上へのジャンプ;走り高跳び、バスケットボールの
ランニングシュートなど。
走りながら前に遠くへとぶ;走り幅跳びなど。
大きく分けると、
両足でジャンプ対片足でジャンプ、その場で対走りながらとなります。
何れにしても、
踏み込む・踏み切る瞬間の脚全体を使った踏み具合をしっかりと意識
する。具体的には床を踏む方向と力加減が大事です。
跳んだ後は空中での姿勢をどういう格好でどう保つか、です。
せっかくうまく踏み込んだにも関わらず、空中での姿勢が不安定だと、
思うような高さや距離が出せなかったり、ボールなどの扱いが上手く
いかないかもしれません。
跳んでいる時に考える二つのことは、歩く・走るとここまでは同様です
が、一つだけ違うのは、跳んだ後の着地です。
跳んだ後は必ずまた地面に戻ってきますので(重力が働いているから)
その時の準備をしていないと、大怪我をするかもしれません。
その点が歩く・走るとは異なるもう一つの意識の注意点です。
必ずしもジャンプした後にしっかりと止まる必要はありません。
そのまま怪我しない程度に転がる場合もあるでしょう。
逆に体操やフィギュア・スケートのジャンプ後の着地など、最後まで
しっかりと安定させなければならない場合もあります。
どちらにしても、
着地後をイメージしながら跳んでいることになります。
それが+αの要素です。
そして跳んでいる時すでに跳んだ後の着地の姿勢を準備するように、
筋肉の活動は始まっています。
それをフィード・フォワード(feed forward)と言います。
でも別に頭の中で綿密に考えているわけではありません。
ジャンプ全体のイメージをしておくだけで、身体が勝手に(頭からの
指令は当然ありますが意識下ではない)一連の動作を準備してくれます
ただし、それは何回も練習を繰り返して身につけていくものです。
どうやって跳んで着地するるかをイメージするだけでも、練習になり
ます。いわゆるイメージ・トレーニングと言われるものです。
その時、いろんなことをイメージしようとするとなかなか集中できない
ので、二つか三つくらいに絞ってイメージするといいと思います。
それが、
踏み切る瞬間と空中での姿勢、そして着地の瞬間のイメージです。
もちろん跳んでいる瞬間もその感覚を常に持って行うと、より練習効果
が出るのではないでしょうか?
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。