動かす感覚を確かめよう!:その3〜姿勢を正す時
今回は座っている時や立っている時を含めて静止している時の姿勢を
変化させる感覚をどうやって感じるかというお話をしようと思います。
座っている時の(続けていると)あまりお勧めできない姿勢を感じて、
どうやって修正するのか?
その感覚を見つけるヒントに少しでもなればと思います。
さて、
椅子に座っている時には作業(パソコンなど)をしているうちに自然と
背中が丸まってくる、という経験は誰でもあると思います。
それに気づいて修正するにはいくつかのきっかけがあります。
まず単純に浮かぶのは背中を真っ直ぐに、という意識です。
でもこれをもう少し動きの要素に分けて分析してみると、修正させる
部位はいくつかあります。
どれも間違いではありません。
背中を真っ直ぐにするには→胸を張る、胸を張るには→肩甲骨を寄せる
という動きが伴います、肩甲骨を寄せようとすると→骨盤を起こさない
といけません、骨盤を起こすってどんな感覚だろう?というところに
最後は行き着くかなと考えました。
実は背中を真っ直ぐにという姿勢修正はその根元(基盤)にある骨盤の
位置を変える動きと連動しています
この骨盤を起こす動きは腰椎という一番下にある背骨を反らすことに
連動し、一方では股関節を曲げる方向と連動もしています。
骨盤が起きてくる=股関節が曲がっていくという動きなんです。
これ(いわば根元から動かしていくこと)を行うと、自然と姿勢は改善
されます。
必ずしも背中ばかり気にする必要はない、言い換えると背中以外の
ところにむしろ注意を払う必要もあるということです。
注意すべきは人工股関節などの手術を行った方では、必要以上に骨盤を
起こすと場合によっては脱臼の危険性を増してしまう場合もある、
ということです。
まぁそれは特殊なケースでしょうが、もしそういう手術を受けた方が
いれば、注意を要します。
関節同士の連結に伴う連動性とは面白くもあり、意外性も時に伴います
股関節を深く曲げた覚えはないのに、骨盤を起こしていくと思った以上
に、股関節は曲がってくるということです。
結論として、
気づいた時に姿勢を修正したいと思ったならば、骨盤を起こす動きを
まずは行ってみてください。
その上でさらに肩甲骨を引き寄せるとか色々加えて考え(感じ)て
みたらいいと思います。
姿勢の原点は骨盤から、と思っていると根本的な修正の動きを体感
できると思います。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。