動かす感覚を確かめよう!:その6〜股関節を意識する
私たちが日常の生活の中で動く・活動する・運動する時に、意外と意識
されないにも関わらず、とても重要な関節が股関節です。
座っている時は当然股関節は曲がっており、足を組んだり挙げたりすれ
ばさらに曲がる角度が必要です。
立ち上がる時には股関節は伸ばされ、物を拾う時には曲がり、膝の屈伸
では股関節も連動して動きます。
膝を伸ばしてかがむ時は股関節を曲げなければなりませんし、爪を切る
ときも同様です。
股関節がなぜ大事・重要な関節か?は前にも何回か堅苦しい表現ですが
述べてきました↓
股関節は、
身体の中心にあり、重心の位置に近く、それを操作する際に最も重要な
関節の一つです。
しかし、
そのことをしっかりと意識して身体を動かしているのは、一部の
アスリートだけかもしれません。
すでにちょっと古い話になりますが
今年開催された平昌での冬季オリンピックスピードスケート女子500m
で見事に金メダルを獲得した小平選手のトレーニング秘話にも、股関節
の重要性が挙げられていました。
では実際に、
どういう場面で股関節の動く感覚を意識すればいいのでしょうか?
これは以前書いた〜その3:姿勢を正す時で述べたように、座っている
時の姿勢修正時にも働いていることをまずは思い出してください。
座っていて太ももを持ち上げる動きも股関節を曲げる動き。
座っていて姿勢を正す=骨盤を起こすときも股関節は曲がっていく。
この感覚はとても重要であるにも関わらず、なかなか会得しづらい動き
でもあります。
今のことを図で表すと↓
①のリラックスした姿勢(背中が丸まり猫背様)の姿勢から、②の骨盤
を起こす姿勢を取るときに、結果として股関節は曲がっていきます。
その姿勢から③の太もも上げを行うと、さらに股関節は曲がります。
太もも上げを行うときに意外と多いのは、骨盤自体を一緒に後ろに動か
してしまう(無意識の連動性)ことです。この辺は次回お話しします。
まずはもう一回ただ座っている時でも、姿勢を変えるだけで実は股関節
が動いている、ということを覚えておいてください。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。