• 朝野裕一

体幹でバランスを保つ

昨日の続編です。

体幹の可動性を使ってバランスを保つとはどういうことかをもう少し

具体的にお話ししようと思います。

片足立ちで想定してみましょう。

通常私たちは片足立ちになる時、支えている足裏全体が支持基底面と

なり、そこに重心を落とすことによって安定を保とうとします。

重心を支えている足側にシフトさせ、そこに重心を落とすわけです。

しかし、この方法を取らなくても重心を支えている足の方へ移すことは

可能です。

いくつかのバリエーションがあるのですが、ここでは主に三つ、

提示してみます。

下図をご覧ください↓

①が先ほど行った通常のパターンです。しかし、必ず皆がこうするとは

限りません。

②〜④は全て体幹を動かして重心を移動させる方法です。

②は骨盤自体を支えている足の方へシフト(平行移動のイメージです)

させ、重心を移動させています。

③は骨盤より上の部分である上体(上部体幹)を、支えている足側へ

シフトさせています。結果として重心はやはり移動します。

④は体幹全体(股関節部分)で傾けてそちらの方へ重心を移動させて

いる方法です。

特に②と③の方法は、体幹部分の可動性を利用した方法で、昨日述べた

ようにここの部分の柔軟性が確保されていないとできないやり方です。

①の場合は、股関節の外側に付いている中殿筋(ちゅうでんきん)

という筋肉が主に働いてできる方法です。

もしも中殿筋が充分に働かないと、④のような方法で片足立ちをして

しまう場合があります。

片足立ちの方法を見るだけでも、体幹の可動性や股関節周りの筋力など

を評価する助けになります。

特に何も問題のない場合は、①〜④の方法を自由に選択して行うことが

できることになります。

選択肢が多い=(運動の)自由度が高いとなり、色々な環境や条件の

元でもバランスを保つ能力を発揮できることになります。

バランス能力には下肢の筋力だけではなく、体幹の可動性にも目を向け

ておく必要がありますね。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。