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朝野裕一

もうちょっとだけAIと身体運動のことを・・・

ヒトが生まれて脳が発達する過程は解き明かされてきていますが、

脳の後ろの方;後頭葉から前に向けて神経機能の発達が行われている

ということ、は今まで私は知りませんでした。

後頭葉は視覚野のあるところ。

はじめに視覚の発達が起きるというのは、とても興味深いことです。

なぜなら、

現在のAIの学習能力が、画像認識=ヒトでいうところの視覚の発達段階

にある。これが丁度ヒトの 0〜3歳の脳の発達段階に近いということ、

だからです。

最近の深層学習を備えたAIは、画像認識を可能にし昨日も書いたように

猫の写真を猫と認識し、リンゴの色々な写真もそれをリンゴと特定

できるようになりました。

ヒトの眼の機能の再現が可能になったということです。

ということは、

AIの発達がこれからさらに進み、ヒトの幼児期レベルに入っていくので

しょうか?

ここで、

ボディ=身体を持つかどうかが、ヒトとAIを区別する決定的な差になる

のかどうか?興味あるところです。

ロボティクスとAIが結びつけば、これも解決?するのかもしれません。

ヒトに似せたボディを持つロボットが、ヒトの活動を模して、ヒトの

援助をすることができるかもしれない。あるいはヒトと競うとか対決

する?などということが起こるのでしょうか?

2000年代からすでに、

ロボットにヒトの赤ちゃんのように動きの刺激を与えて、その身体

(ボディ)の運動機能の発達を探る研究は行われています。

その研究の目的はあくまで、ヒトの脳の発達を探るためのシミュレー

ション的手段としてのロボットではあります。

Aiの研究者も語るように、人工知能やロボットをなぜ研究して作るか

は、ヒトの特に脳の発達や学習機能、潜在性・可塑性を知りたい、

という強い欲求から発していることがわかります。

もちろん、

ヒトにできない・やるのが非常に非効率的だけれどやらなきゃならない

といった作業などを代わりにやらせるための目的もありますが、

その過程でも結局、ヒトとは何か?という命題に行き着かざるを得ない

のがとても面白いと思います。

それくらい脳の研究自体が急速に発展しているにも関わらず、まだまだ

分からないことも多いと言えます。

例えば、

脳の中に大きな領域を占めている運動野がいつどのような外界との接触

から得られる刺激に対して反応して、神経機能が発達するのか?

それが、

脳の他の機能とどう結びついているのか?徐々に解明されつつあるもの

もあります(正確にどこまでわかっているのかは、まだ知りません)。

ただ、

ここにヒトの好奇心とそれに伴う探索活動が重要な働きをしていること

は充分予想されます。

一方、

Ai自身は自ら好奇心を持ったり意義を認めたり、意識(好き・嫌いなど

を含む)を持った状態ではありません。今のところは。

これがどう発展するかは???

いずれにしても、

AIの進歩と同時進行で行われていくヒト自身の脳や遺伝子の研究は、

身体運動の分野から見てもとても面白いものになる予感がしています。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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