• 朝野裕一

踏む力再び〜二関節筋との関係

まずは昨日のブログの補足から。

人間が自ら電気を発生させて、それを動力源としているといった話でし

たが、もちろん無尽蔵に発生させることができる訳もなく、

そのエネルギー源は、水や栄養源(ミネラル含む)などから得られる

ということを言い忘れていました。

水や食物を取らなければ結局生きていけないという、至極当たり前の話

になってしまいますが、今やその水や食物(流通)にも電気が必要、

という何だか振り出しに戻る感がありますね。

さて、

今日は1月に1回くらい放映される

NHK-BSの「スポーツ・イノベーション」のお話を。

9月9日(日)づけのトランポリンのジャンプと、その高さの話が面白か

ったので簡単にご紹介を兼ねてお話ししたいと思います。

日本女子代表の森ひかる選手は世界でもトップレベルのジャンプの高さ

を誇っています。

その秘密を探るのが番組の主題でした。なぜそんなに高く跳べるのか?

それは着地時の足の踏み方にヒントが隠されています。

特に注目されていた一つがハムストリングスという、太ももの後ろに

付いている二関節筋の働きです。

※二関節筋とは、二つの関節をまたいでいる筋肉のこと。

ハムストリングスの場合、股関節と膝関節をまたいでいます。※

これは前に書いたかもしれませんが

ハムストリングスのような二関節筋の役割の一つに、力の方向を決める

という作用があると言われています

つまり着地してそこからジャンプするというトランポリンの場合などは

着地していかに真っ直ぐ(直角に)トランポリンの 布部分(ベッドと

言います)を押すかどうかで、跳び上がる向きと高さが決まります。

森選手の場合他の選手(日本のトップクラス)に比べて、着地した瞬間

のハムストリングスの働きが非常に強く、それだけ強くベッドを真下に

押していることになります。

強くかつ真っ直ぐ下方向に押す・踏むという方向性を決めるのに、

ハムストリングスが大きな役割を果たしているという結果でした。

やはり、

地面などを踏む時には、その力と方向が重要なのですが、そこに大きな

役割を担っているということが 、確認できてためになる番組でした。

ちなみにもう一つの森選手の特徴は

ベッドから宙に浮く寸前に背筋を使って体を真っ直ぐにしている、

それが他の選手より 0.05 秒ほど早いというものでした。

ベッド(布部分)を踏んづけて、そこからロケット発射のように真上に

跳んでいく瞬間は、できるだけ体が真っ直ぐの方が有利です。

ロケット発射と言いましたがまさにその感じですね。ロケットの機体が

傾いたり歪んだりしていたら、真っ直ぐ上には飛ばないでしょう。

森選手は、

その発射準備態勢を作るのが他の日本選手より早いということでした。

踏む時、そしてジャンプする瞬間(寸前)の、カラダの機能はとても

微妙で面白い世界でした。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。