• 朝野裕一

AIと脳の発達〜眼の機能と手の動き

毎度最近観たテレビ番組のお話が続いていますが、今回もそれです。

一つは、

NHK-BSプレミアム「コズミックフロント☆NEXT」です。人工知能と

宇宙開発を特集していました。

もう一つは、

同じくNHK-BSプレミアム「ボディーミュージアム」。ヒトの手の機能

についての特集でした。

人工知能と宇宙開発に関しては、AIの画像認識機能の急速な発展により

今まで判別しきれなかった未知の惑星発見に一役以上の役割を担える

ことが分かったというものです。

それ以外のAI搭載ロボットの宇宙での活用なども話題にありましたが、

ここでは、前にも書いたAIの画像認識の発展のお話が主です。

ヒトの発達段階では、視覚機能が早くから活動して、ものや人などの

区別を容易にしています。

最近のAIは、カメラの機能の発達も加わり、画像認識が以前以上に

とても精緻に可能となりました。

ヒトでいう視覚機能ですね。

ヒトの生まれてからの発達に沿った形で現在AIもどんどん発達している

というわけです。

AIと宇宙開発の話で挙げられていた例として、未知の惑星発見の作業

があります。

未知の惑星の発見には、恒星の前を横切ることで減少する(恒星から

の)光を察知して、その存在を推測するのですが、

この光の減少は必ずしも惑星が通り過ぎる場合に起こるわけでは

なく、他の要件と区別することが人間の眼やデータ解析だけでは

なかなか難しい。

しかも、

未解析のデータが20万個もあると言う。人が行うには膨大な量です。

そこで、

AIに過去のデータの中で明らかに惑星と認められたデータをまず覚え

させ、その後様々な惑星以外のデータも混ぜて、実際の惑星データを

抽出させる深層学習を何度も行わせ、最終的に膨大なデータから正し

い惑星データを96%の確立で抽出することに成功したと言う話です。

実際AIを利用して、未知の惑星が発見されもしました。

視覚機能はヒトも非常に発達していますが、膨大なデータを素早く処理

することができるのが、AIの何と言っても長所です。

話は変わります。

ヒトの手の機能については、

大まかに5つの機能に絞って、ヒトの巧みな手の動きを様々な観点から

説明する内容です。

その5つとは、

押す(push)、引っ掛ける(hook)、つかむ(grab)、

つまむ(pinch)、握る(grip)です。他にも叩くとか色々ありそうです

が、押すの一種に入るのかな?この番組ではこの5つに絞っています。

精緻な金属版を刻む技や、マジシャンの手の動き、ボルダリングの指の

力、ピアノ奏者の精緻で素早い動き、猿と異なる握りの機能など。

ヒトの脳の発達は視覚を司る後ろの部分から起こり、次第に前に向かう

のですが、途中の頭頂葉には運動野と言われるヒトの顔や手足などの

動きを司る部分があり、

手の占める領域はとても大きく・広くなっています。

眼が発達し、手が動かしやすくなると、眼と手の連動性というか協調性

が発達していきます。

それによって、

我々人類は猿が使えない手の機能をも獲得して、手を思うように使い

こなし、様々な道具を作ったり・使ったりできるようになりました。

AIにとってこの人の視覚と手の巧みな動きというものが一番再現しづら

い要素だったのですが、視覚機能はかなりの発達をしています。

手の機能に関してもロボット工学の発達は目覚ましく。両方を兼ね備え

たAIロボットも登場してくる(もうしているのかな?)のもそんなに

遠い未来ではなさそうです。

最初に挙げた、

宇宙開発におけるAI搭載ロボットでは、様々なタイプのロボットが

開発中で、火星探査もまずはロボットが、あるいは人と共同して働く

という役割を担えそうです。

人工知能やそれを搭載したロボットの開発と、ヒトの脳の発達を探る

作業は同時進行でどんどん進んでいきそうです。

ヒトとAI・ロボット、

これはできるだけ対立項としてではなく、ある時には共同作業の

パートナーとして、捉えていきたいなと思いながら、それにしてもヒト

の手の作業・機能はすごいなと感じて、二つの番組を楽しみました。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。