秋の夜長のイニエスタ
FCバルセロナ、スペイン代表で素晴らしいテクニックで活躍し、
今シーズンJリーグビッセル神戸に途中で入団した選手、イニエスタ。
昨日の試合を観ていて、解説陣も絶賛。ちょっと褒めすぎじゃないの?
と言いたいところですが、45分ハーフがあっという間に終わるほど、
そのプレーを観ているだけで楽しい選手です。
体格は決して恵まれているわけでもなく、日本人選手でも彼より大きな
選手もたくさんいるくらいです。
足が速いわけでもなく活動量がずば抜けて大きいわけでもない。
けれども、常にポジショニングに優れているのはなぜだろう?という
疑問に解説の方々が説明をしてくれていました。
アイウエオカキクケコサシスセソたアイウエオカキクケコサシスセソた
まず何よりも判断力の速さ。これがあるからこそガムシャラに走らなく
ても適切な位置に自分を位置することができるというわけです。
それを支えているのが、情報収集能力。常に頭を挙げて敵と味方がどの
位置にいるか。どこに動いているか動こうとしているかを見ています。
そして、
それらの根源が正確なボールコントロール技術です。実にソフトに
ボールを適切な位置に・色々な方法で止めることができています。
サッカーに限らす、様々な競技に同様のことが言えるのだと思います。
さらには、スポーツに限ることでもないだろうと思います。
周りの環境を常に注視できる。適切なところに、適切なタイミングで
注視(attention)できる能力は、日常生活でも必要な能力でしょう。
また、自分のカラダの動きやバランスを状況に応じて調節できる能力
も必要です。
不必要に緊張せずにリラックスしながら、ボディバランスを保って
意図する動きを安定して再現できる能力ということになります。
イニエスタレベルの動きがみんなにしかも日常生活に必要?という
疑問も当然湧いてくるでしょう。
しかし、要素として一つ一つ取り上げてみると、全て生活していく
上に必要な要素だとわかります。
イニエスタは試合中そんなにダッシュすることも、長い距離を走る
こともありません。いかにも省エネのようにみえます。
しかし、実は1試合トータルでは、結構な距離を動いています。
つまり常に動いているんですね。
解説の早野宏史さんがいみじくも言っていた言葉が印象的でした。
「イニエスタは、ポジションではなくて、ポジショニングが優れている。」つまり、いい位置に留まっているのではなく、常に周りを見ながらいい位置に動いている、ということなんですね。
何かとても身体運動を考える上でヒントになるような言葉でした。
それにしても、素晴らしい選手が日本に来てくれたなと思います。
解説でも言われていましたが、きっと周りの神戸の選手や相手選手のレベルも、これから一段上の段階に上がるのではないでしょうか?
ひいては、日本選手のレベルアップにもつながる?期待したいです。
これは、
本当にいい選手を入団させてくれた楽天の三木谷さんに感謝ですね。
秋の夜長のイニエスタ鑑賞でした。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。