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朝野裕一

走る時の着地をもう一回考えてみる

以前、「歩くと走るはこんなに違う」で書いた走る時の接地=着地の

ことについて、今日はもう一度考えてみようと思います。

きっかけは、つい最近ケニア出身のマラソンランナであるキプチョゲ

選手が、ベルリンマラソンで2時間1分39秒という世界記録を

打ち立てたことにあります。

これについては、10月19日(金)配信予定のPodcast番組、

トーキング・エクササイズ」Vol.73でも話しています。これはしばし

お待ちください。

さて、この記録何がすごい!ってもう少しでマラソンも2時間を

いよいよ切る可能性が近づいたことを予感させるからです。

そして、このスピード化された長距離走での走り方、正確にいうと

着地の仕方がここのところ一般市民ランナーの間でも話題になっている

らしいのです。

結構今でも踵から着地して走るランナーの方が多いようですが、

中には膝を傷めたりしやすいという意見もあります。

もちろん最近のランニング・シューズは良質なものが多いので、踵の

クッションが効いて、必ずしもかかとからの着地が膝などを傷める・

衝撃が強い、ということはないようです。

しかし走る場合、

踵からの着地は歩きと違い、ブレーキ作用に働いてしまうので、

最近はフォア・フット・ランディング(前足部からの着地)が勧められ

ているようです。

前足部とはつま先とイコールではなく、つま先を含む足の前側の部分

全体を指します。

前足部から着地をして、

その後踵が着き地面からの反力を利用して前に進む、という走り方・

着地の仕方です。

短距離のスピード競技の場合は、つま先から地面を叩くようにして前に

進むのですが、中・長距離となるとこれでは、衝撃で体が持ちません。

ですから当然、短距離と長距離では走り方が違うし着地の仕方も全く

同じな訳ではありません。

とはいえ、みんなが前足部で着地をしているわけではりません。

踵から着くと明らかにブレーキの役を果たしてしまうため、足裏全体で

着地するミッド・フット(/フラット)着地を勧めている方もいます。

また、

このキプチョゲ選手の履いていたシューズも話題になっています。

底の形状がフラット(平ら)ではなくやや舟底のような形で、前足部

から着地して踵を着いたあとも前に進みやすい形状になっています。

靴の素材も軽量ですが、詳しい話は省略します。

いずれにしても(どんな着地方法をとるにしても)、地面からの反力を

うまく受けて、疲れにくく傷めにくい走り方を、走る練習をしながら

探し出すことが必要ですね。

単に前足部(フォア・フット)から着地しさえすればいいというわけ

ではありません。

足の着地以外にも、姿勢などに注意を払いながら走ることが重要です。

とにかく、

市民ランナーのみなさまが、これからも長く走りを楽しめますように。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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