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朝野裕一

カラダの動きから推理する

どこかが何かをしていると・した後に痛くなる、ということは、

よくあることです。

なぜそこが痛いのか・痛くなったのか?は誰しも知りたいところです。

それにはまず、

身体運動(カラダの動き)の仕組みを知っていなければなりません。

その上で、

どのような動きをしたか?

また、

もともと痛みを発する部位に何か支障がなかったか・あったか?を

知っていなければならないでしょう

さらには、

痛みの部位の周りに他の支障が有るや無しやを考えて置かなければ

なりません。

例えば腰痛が発生した時を考えてみましょう。

その時の動きはどうだったのか?、いつもの生活(習慣;椅子の生活が

多いとか)はどういうものか?その時の環境(車の運転を長時間行った

かとか)なども考慮に入ります。

ヘルニアの診断をされていた、股関節に関節症があるなどの疾患が関係

して腰の痛みを誘発することもあります。

内臓の疾患などでその関係で起こる痛み(関連痛と言います)が腰に

及ぶということもあります。

それぞれ、

痛みの発生場面や痛みの種類などが異なるかもしれないので、簡単に

判断はできません。

まして、

医師でなければ診断をしてはいけないわけで、診断とは何かといえば、

どんな原因で発生してそれが診断基準を満たす病気(疾病;しっぺい)

か否かを判断することですから、それはできない。やってはいけない。

一方で、カラダの動きは連動性を持っているので、痛みの部位の原因が

そこの部分にあるとも限りません。

そう考えると、カラダの動きからなぜ痛みが生じたのか、

それはどういう類の痛みなのか、痛まずに動くにどうしたらいいのか、

などを考える行為は、名探偵シャーロック・ホームズヤコナンでは

ありませんが、論理的な推理を働かす行為です。

そういう意味ではとても面白く、考えるに値することでもあります。

ただしそれは、

あくまで仮説的な推理であって、絶対正しいとは限りません。

常に、そのことを念頭に置いておかないと間違う危険性もあります。

信ずるものは救われる、という言葉がありますが、正しいかどうか

わからなくても、相手が納得していればいいのか?

私自身はそうは思えません。

あくまで身体運動科学の側面をベースに物事を考えていきたいと

思っています。

人間とは不思議なもので、薬でさえプラセボ効果といって、効用・効能

が全くない偽の薬を飲んでも、症状が軽減・治癒する場合があります。

ですから、

薬として認められるには、その偽薬以上に統計的に優位に効果が証明

されなければなりません。

常々そのようなことを頭に入れながら、名推理を働かすような面白さを

失わず、ヒトの動きの仕組みを知る作業を続けていきたいと思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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