• 朝野裕一

関節の機能を再獲得するにあたって・2

ちょっと堅苦しい話が続きますが、しばしお許しください。

何故ならば、

言葉の定義というものをはっきりとしておきたいので、自分なりの、

“この言葉はこういう意味で使っています”というのを一度はっきり

させておこうと思います。

このブログ上でも()づけなどで何度も書いてはきましたが、初めて

ご覧になる方もおられると思うので、もう一度表しておきます。

大事なことは、

他動的な可動域=解剖学的な可動域=anatomical ROM/movementは、

自動的な可動域=生理学的可動域=physiological ROM/movementより

も広い範囲であるということです。肘の伸展角度などは両者同じ場合も

あるので で表しています。

ここではさらに自己他動運動について何も定義してこなかったので、

付け加えますと、自分で行う他動運動なので、自分の手足や器具などを

利用して、他動的に関節を動かすことを示しています。

例えば、

十分に挙上できない腕を、反対側の手で支えながら一緒に上に挙げる

運動などを指します。

もう少しお付き合いください。

次に、

自動介助運動についてもお話ししたことがなかったので付け加えておき

ますと、

自分の手足などを自分の力(筋力)で持ち上げることができない程度の

力の時には、いくら抵抗や錘などを使っても能力に見合っていません。

そういう場合は、水の浮力を借りたり他の器具などの助けや自分の手足

で補助したりなど、外部からの力を一部借りて動かす感覚を学ぶという

練習に自動介助運動というものがあります。

この方法を使う場合として、

何らかの理由で長い間筋肉の収縮をしていないと、神経からの信号を

与える感覚を一時的に失う場合があります。

そういう時に自動介助運動から始めることがあり、状態としては筋肉が

全く収縮しない(完全麻痺状態)わけではないので、筋の再教育とも

呼ばれています。

神経からの信号を効率よく筋肉へ伝えさせるために、一時的に他の力を

補助として動きに伴う筋肉収縮の感覚を取り戻す練習です。

筋トレ=神経トレーニング(脳トレ)と言われる所以です。

筋トレとは、筋肉を収縮させる神経活動をいかに多く、あるいは効率的

に行えるか、がその実施目的であることを忘れないようにしましょう。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。