• 朝野裕一

進化もネットワーク?

今日は毎度おなじみ、NHK-Eテレ「又吉直樹のヘウレーカ!」を観ての

お話です。

目の進化のお話です。

目からの情報は我々人類にとってもとても重要なものです。

視覚情報によって体の位置や外の環境を察知して動きを調節する、

相手の認知して対応を図る、などのために大切な情報源です。

以前、AIに関しての色々書きましたがそこでも、視覚情報を獲得した

ことで、AIの能力が格段に進歩したことを指摘しました。

いかに視覚が大事な感覚か、ということなのですが今回はその感覚器

である目の進化のお話です。

まずはクラゲにも目があるとう話から始まります。

これが結構面白くて、もともと目の原型は約5億5千年前の植物の一種

であるプランクトン、ウズベンモウソウの光を甘受する器官から始まっ

たそうです。

それを調べていると、このウズベンモウソウからシアノバクテリアの

遺伝子が見つかったということです。

このシアノバクテリアは光合成という光からエネルギーを得るシステム

を持っています。

おそらく(推定ですが)ウズベンモウソウが食料としていたシアノバク

テリアの遺伝子を取り込んで光を甘受する器官を持つことができ、

それが目になったのではないか。

さらに興味深いのは、進化の系統樹的には全く異なる進路にあるクラゲ

にもウズベンモウソウに似た目の器官を持っているということです。

おそらくクラゲがウズベンモウソウを食料として、ウズベンモウソウが

持つシアノバクテリアの遺伝子をも取り込んだ結果として、目の器官を

持つことができたのではないか。

つまり、

遺伝子の継承は必ずしも縦(系統樹的)に行われるだけではなく、

ある意味ネットワーク的に横へも移動するのではないか、これを

水平移動というそうです。

遺伝子の移動が水平的、ネットワーク的に行われる、それだけ遺伝子

自体が余分な要素も取り込むようないい加減さを持っているというお話

でした。

全く光のないところに生息する魚には目の遺伝子があるものの、全く

不必要なためその遺伝子は働かず、むしろ側線と言われる体の横にある

感覚器(水の流れの速さや温度などを感知すると言われている)を

補完的に発達させているのではないか?ということも話されていました

つまり状況によって遺伝子を働かすかどうかを決められるような余地

・無駄を残していることが、生物の多様性を促すことに繋がる、

というところがとても面白く感じてこの番組を観ていました。

一見無駄と思われる余白を残すということで、状況・環境の変化に

臨機応変に対応できる、ということですね。

多様性、余白・余地・無駄・(遊び?)、ネットワークなどの

キー・ワードが生物の進化を助けていると思うと、これからも同じよう

に、いくら科学が進歩してもこの原則はきっと変わらずに起きていく

のだろうと想像されます。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。