• 朝野裕一

運動学習は見て真似て試して考える?

昨日に続いて、「人間ってナンだ!超 AI 入門」からのお話です。

ヒトが成長の過程でものを見て識別し、色々なものを触り外界の環境と

の関係性を身体を通じて学んでいく、それが脳・知能の発達を促す。

というお話でした。

視覚と触覚、さらには体性感覚が情報を得るために非常に大事で、

その情報を試行錯誤と取捨選択をしながら、経験値としての動きを

自動化させていく、という話も出てきました。

今日はさらに、他人の動きを真似て身体運動を覚えるというお話です。

模倣学習と言われるそうです。

確かに身に覚えがある方も多いのではないでしょうか?

他人が行う動きを見て自分も再現してみる。特にスポーツにおける動き

などは、お手本を見て真似してみることから、運動学習が始まるかも

しれません。

自分の動きを鏡などで見ながら修正したり確認したりということもよく

行われていますが、

一つ大きな問題があるのでは?と思っています。それは・・・

左右が逆に写っているということ。

正面に立って自分の姿を確認するときに、実は左右反対に移って

いるので、混乱をきたす可能性があるかもしれません。

もう一つは、以前お話ししたように視覚情報があまりにも多いために

どこに焦点を絞って修正確認しなければならないか余程注意を必要と

するのではないかということです。

つまり、

視覚(ビジュアル)によるフィードバックは、自分の姿をその時見て

すぐに修正することが困難なのではないかという仮説です。

これは、自分が勝手に抱いている仮説ですので検証は済んでいません。

視覚よりも音刺激での(聴覚による)フィードバックの方が、

効果的なのではないか?という考えもです。

では他人の動きを真似るのはどうなのでしょう?実際に行われている

ことなので、それ相応の効果はあると考えられます。

先ほどの鏡像のしかもその瞬間瞬間ではフィードバックは難しそう

だけれど、他人の動きをよく観察したのちに、あるいはビデオに収めた

(テレビで見た)動きなどは、一旦観察し自分の中でイメージを作って

から、その動きを真似ることを試行するでしょう。

自分の動きでも、ビデをで録画して運動をした後で見直すということは

動きの観察から修正へと結びつきやすいかもしれません。

ここから言えることは、

一度動きを観察して頭の中でイメージ(像)を作って、ということは

一旦考えてから、動きの再現を図るということになります。

前段での番組でも、

ヒトはまず感じたのちに、一度考えて言語化・抽象化してから、

汎用性のある(他人でも真似ることのできる)基準みたいなものを

記録・保存して、動き(など)を学習していく、それが言葉に落と

し込む意義であるということを述べていました。

身体を動かしている時にはあまり考えていてはかえって動きは

スムーズさを欠き、素早い動きなどができなくなります。

しかし、

一度持ち帰って考えると、イメージトレーニングをすることが可能に

なります。

結論はタイトル通り、

まず感じて、他人の動きを見て真似て、考えてイメージしてまた試す。

この繰り返しが運動を学習する過程で必要なことのようです。

運動学習にとって、

感じることは入り口としてとても大事だけれど、それだけではなく、

考えるということが(例え一時的に動きをぎこちなくするにせよ)

さらに大事であるということなんですね。

今日も読んでいただき、ありがとうざいました。また明日。