• 朝野裕一

介護職は創造的

一ヶ月ほど前から、介護の現場でパートタイムの仕事をしています。

介護の現場の実情などを書籍などでは確認していたものの、想像した

以上に色々な仕事があって、まさに臨機応変さが求められる仕事です

さらに対人職業なので、コミュニケーションも重要な仕事の一部です。

介護職といえば、介護福祉士という国家資格もあります。

でも、

私のような理学療法士と異なり、その仕事の範囲はまさに生活場面に

密接した部分になるために、より広い範囲をカバーする必要があります

また、

レクリエーション的な要素も担っているので、かなり創造性が必要でも

あります。

技術的にもちろん系統だった教育や実地体験はあるものの、

比較的、誤解を恐れずにいえば誰にでもやろうと思えばできるようにも

見えます。

もちろん現役介護職の方に言わせれば、それはないわ、となるでので

しょうが・・・

一般的なイメージでは、

ハードワークの部類に入ると思われているでしょう。

ハードワーク+誰でもできる?という誤ったイメージが何も知らない

方から見れば定着しているような気がします。

しかし、

人が当たり前に自立している様々な動作や作業、生活時間を、例えば

デイケアなどのサービス場面では、すべて引き受けているわけです。

お風呂に入って、午前中の時間を過ごし、お昼を食べて午後の時間を

過ごす。その間リハビリも行なっている。

その人の生活の身体的・心理的・社会的レベルの維持を図りながら、

半日を過ごす場面においては、どういう環境下と介助を必要とするか?

個々に対応しながら、過ごす時間と空間を意義のあるものにしなければ

ならない、という言うは易し行うは難しの仕事です。

体が不自由で自分で着替えることのできない方への衣服着脱の介助、

身体を洗ったりの介助、移乗の介助、トイレ動作の介助、などとともに

できるだけ有意義(と言うと堅苦しく聞こえますが)な時間を過ごす

ための工夫。特にレクリエーションの計画から設定、実行などは、

誰でもできる仕事とはとても言えないほどの、創造性とコミュニ

ケーション(プレゼンテーション)能力を必要とします。

そんな現場をほんの一ヶ月ほど垣間見ただけですが、毎日が試されて

いるような、これでいいと言えない深みと広さのある職業であると、

実感しています。

にも関わらず必ずしも医療職に比べれば給料的にも待遇がいいとは

言えず、しかも人材不足(これは今どの職業にも当てはまりますが)

に苦労しているのが実態です。

人は少なければ結局全てのことを少ない人材でこなさなければならず

イメージされるようなハードワークな仕事になってしまいます。

この職業自体の意義と難しさ、必要な要素としての創造性とコミュニ

ケーション能力に対して、現実のイメージがまだまだ低い職業だなぁと

感じています。

このギャップが埋められないと、高齢化真っ只中の現在、多くの方が

その生活レベルの維持ないし改善を図ることができづらくなるのでは?

と言う危惧を感じると言うのも大げさな言い方ではないでしょう。

色々な背景があって、介護保険自体も充分とは言えない状況です。

人生100年時代の一つのあり方として、健康時代から医療・介護へと

スムーズな流れを国は期待して様々な施策を行おうとはしています。

ある意味、今の日本は世界の中で介護先進国になれるかどうかの瀬戸際

にあるのかもしれません。

そんなことを感じながら、拙いレク案をうんうんと唸りながら捻り出す

毎日です。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。