カラダの動きと学びの関係〜筋トレ編・2
筋トレは普段していなかった人ほどやり出したら急に効果(筋力アップ
みたいな)が出やすいと考えられます。
それはなぜでしょうか?
以前お話した(と思う)ことをもう一度振り返ってみたいと思います。
筋肉の収縮によって関節が動きその力を図るのが筋力測定です。
その筋肉の収縮は神経の指令があって初めて起きるものです。
筋トレに馴染んでいない方は、普段神経指令のことをあまり強く意識
されていません。
そういう方が筋トレを意識的に始めると、神経の指令が届きやすく
なってきます。
その結果として急激に力がついたように感じるというわけです。
実際筋肉の繊維がトレーニング効果として太くなるのは、昨日お話し
したように、トレーニングを始めて3週間以降に起こってきます。
筋繊維が太くなると同じ神経信号でも、強い力が発揮できるように
なります。
なぜなら、神経の信号によって収縮する筋繊維自体の太さが力の強さを
反映するからです。
まとめると、
筋力がアップするのには二つの原因があります。
一つには、筋肉に命令を与える神経の参加が多くなること。
もう一つは収縮する筋肉の繊維自体が太くなること、です。
普段筋トレなどしていなかった方々は、最初の神経参加の増加が筋力
アップの要因です。
そこからトレーニングを続けていくと、今度は筋繊維自体の太さによる
筋力アップが認められてきます。
そういうわけで、
筋力アップの経緯は昨日お示ししたような逆S字カーブを描くのでは
ないかと思うのです。
もう一つの話題に移ります。
それは、
サボりながら行う方がかえって筋トレ効果は増すのでは?
というお話です。
グラフに表すと、ちょうどこんなイメージです。
筋トレ始めで急激に増加、少し休んで下がるけれど、
再び始めてまた急激アップ 。
この繰り返しで段階的に筋力アップへ、というイメージです。
この通り必ずなるわけではありませんが、トレーニング効果で必ず
現れる頭打ち状態を避けて、適度にサボり期間を入れるとうまくいけば
上図のような上昇気流に乗れるかもしれません、という話です。
サボりぐせのある方こそ、最終的に諦めずに思い出しては続ける、
といった感じで取り組むと意外と効果があるのではないでしょうか。
また、比較的生真面目に取り組む方に多いのが、頭打ち状態でもう変わ
らないから、とトレーニング自体を完全にやめてしまうことです。
そういう方にも、肩を張らずに少し余裕を持って取り組んでほしい
と思います。
少しくらいサボってもそれを許す余裕が欲しいものですね。
試しにみなさん適度にサボる、でも諦めの悪さを許して持続する、
で、筋トレに取り組んでみてください。意外と良いかもしれない
ですよ。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。