• 朝野裕一

後ろから声掛けはびっくり!?

何かに集中しているときに突然後ろから声をかけられたり、

肩に手を乗せられたりすると、時に人はとってもびっくりします。

視野に入らぬところからの、突然の闖入者というわけです。

しかし、

普通は後ろから誰か来ていたりすると、その気配を感ずることができる

ので、予め備えることもできます。

でも、

認知機能が低下していたりすると、その気配を感じづらいのか?

後ろからの声掛けで、思いの外びっくりさせてしまうことになります。

認知的に低下している認知症の方などには、できるだけ正面から対面

して目を見ながら話しかける必要が生じて来ます。

そうでないと、

何回もびっくりさせることになってしまい恐怖感を感じる必要がないの

にそれを感じさせてしまいます。

何年か前からフランスで発達したユマニチュードという考え方が、

介護の場面などで応用されて、有名になっていますね。

詳しくは色々な本が出ているので、そちらをご覧になっていただきたい

のですが、介護やケアの場面では、ケアする側の優しい心だけでは、

必ずしもうまくいかないことがあります。

そういう時に、

このユマニチュードという考え方というか哲学によって、正しい接し方

や技術などを学ぶことは、とても役に立つことだと思います。

哲学と書きましたが、ユマニチュードという言葉は、まさに“人間

らしさを取り戻そう”という考えの元作られた言葉だそうです

(フランス語です)。

特に、

認知症の方の場合、自分が以前より能力の低下をきたしていることが

ぼんやりとでも実感している場合があり、それが(ぼんやりだから

こそかもしれません)不安を増幅させているようです。

普通は感じない不安感や恐怖、場合によっては怒りの感情がその方を

支配していると想像して、接し方の方法を学ぶことは、これからの

世の中で、とても必要とされてくることでしょう。

2025年には認知症が5人に1人と予想されている状況では当然のこと

でしょう。

明日は我が身と言ってもいいかもしれません。

自分が認知症に陥ることもあれば、家族の誰かや知人などが認知症に

なるケースもあるでしょう。

そういう意味で人ごととは言えませんね。

今から認知症に関する知識や実態などをよく学んでおくことが大事だと

思います。

60歳を超えてくると特に、自分にも多少とも認知面の衰えを感じている

という方は多いでしょう。

ちょっと想像力を働かせて、自分の認知面の能力と感情面との繋がりを

感じながら生活することが、認知症を知る第一歩かもしれませんね。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

発達障がいについても同様のことが言えるかもしれません、また明日。