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朝野裕一

身体の動きの連関性〜呼吸と胸郭

大きく呼吸をするときしばしば両手を上に挙げて息を吸い、

下に降ろしながら息を吐く、いわゆる深呼吸体操をします。

両手を挙げると、肋骨で囲まれた胸郭が広がります。

要は肋骨が動くわけですね。

この動きは主に上部胸郭の拡大です

また、体を捻るとき胸椎が回旋します。それに伴い胸椎と関節をなして

いる肋骨も動きます。

これは下部胸郭のストレッチ効果を及ぼします。

こんな感じです↓

両手を挙げる動作や体を捻る動きに硬さを感じる人は、胸郭の動き

そのものも硬い可能性があります。

胸郭が硬い=肋骨の動きが硬い→呼吸機能に影響すると考えることが

できます。

もちろん、

手が挙がりづらい/身体の捻りが硬い=呼吸機能が低いとは必ずしも

なりませんが、全く関係がないとも言えません。

中には、両者が関係している人もいるのではないでしょうか?

なんか肩が挙がりづらいので、肩の関節のせいか?

確かに肩甲骨と胸椎の動きなども広い意味では肩関節に関連する動き

ですが、

いわゆる肩関節=肩甲上腕関節だけではない別の理由があるかも?

しれません。胸郭自体の硬さです。

また、

身体が捻りづらいなぁと思っている人が、肺活量が低くて体力がなく

すぐバテてしまうんですよね、

などということが少なからずあるようです。

こういう場合、先ほどのようなストレッチや肩甲骨を寄せて(上部)

胸郭を広げる運動などをして、肋骨の動き(胸肋関節など)を柔らかく

する試みをしていくと、

呼吸機能の改善を認めることもあると思います。

とか

ついでに(?)、

骨盤を起こす運動と絡めるともっと効率的かもしれません。

↑こんな感じで。

結構思わぬ理由で、身体の動きが色々なところに関連していることが

分かるものです。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。

人の身体の動きと各部位の連関性を考えるのはとても面白い思考作業

でもあります。 ではまた明日。

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