身体が動く仕組みを知ろう;その2〜関節の可動性のこと(2)
(他動的な)ストレッチをした後は、なんだか動きが軽く感じたりする
ことがありますね。
でもしばらくストレッチをしないでいると、日常の動きでさえ硬く重く
感じてしまいます。
つまり、
せっかくストレッチなどで(他動的な)可動域を稼いだとしてもその
範囲を動かすことなくそのままにしていると、再び関節の可動域は
狭まってくるということです。
我々は、
日常生活での動きをルーチーン化して生活していることが多いです。
つまり、
動く範囲が限られている動作の連続、または同じ姿勢での作業などが
毎日繰り返される生活を送っています。
そうすると、
その範囲での動きはまぁまぁできたとしても、普段動いていない範囲
とか、いつもの姿勢と反対側の動きなどは、する機会がなかなかない
ということになります。
そうこうしているうちに、
関節の動く範囲は徐々に制限を受けていきます。
そこで、普段の動きや姿勢についてもう一度振り返る・見つめ直す必要
があります。
そして、
動きの範囲限られているな、いつも同じ姿勢が多いなと感じたら、
それとは逆の方向に動かす(自動ストレッチ)ことを試してみましょう
最初はとても動かしづらいかもしれません。それはそうでしょう。
いつも動かしていない範囲を動かすことになるのですから。
あまりに硬いなと感じたならば、まず他動的なストレッチを行い、
そのあとに自動運動(ストレッチ)をしてみてください。
これが昨日述べた、可動域→可動性への流れです。
ただなんとなく硬いなぁと思うだけで終わらせず、普段の動きを見直す
作業をぜひともお勧めします。
そうして、
例えばデスクワークの多い方は、作業の途中でも必ず一度は立って伸び
をするとか、腰に手を当てて、少し腰をそらす動きをしてみます。
これが、
可動域を保ち、可動性を維持し、結果として動きの自由度を減らさない
で生活することに繋がります。
気合を込めてストレッチに取り組むのも大いに結構ですが、長く続かな
いこともあるでしょう。
そんな時に、
可動性を維持する動きを生活に取り入れておくことは、身体の柔軟性、
ひいては自由な動きを保証することになります。
結果として、腰痛や下肢の痛み、肩こりなどの予防にも繋がるのでは
ないかと思います。
日々の生活における可動性のお話でした。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。