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国際政治と身体性

  • 朝野裕一
  • 2019年3月3日
  • 読了時間: 3分

国際政治と身体性になんの関係があるの?と思われるかもしれません。

これが実は意外と関係があるんですよね、それも結構重要な場面で。

現在世界で最も注目を浴びている政治家ってやっぱり!?トランプさん

ですよね。

良くも悪くも注目のアメリカ合衆国大統領のトランプさんです。

各国の首脳が顔をあわせる際には必ず握手というものをします。

トランプさんが得意としているのがこの場面。

握手をするときにグッと自分の方に力強く相手の手を引き寄せる技?!

です。

なぜそんなことをするかといえば、会った瞬間に自分の方が力強く相手

の手を引き込んで、いかにも優位に立っている体を演出できるからです

まぁ駆け引きは会った瞬間から始まっているわけですね。

これにうまく対応したのがカナダのトルドー首相(息子さんの方です)

トランプ大統領との初顔合わせの際に、いつもどおりトランプさんが

相手の手を引き寄せようとした瞬間、逆にグッと自分の身体を相手に

寄せて、強い引き込み技を見事に防いでいました。

格闘技でも同じようなことがよく起こります。相手との距離が中途半端

にあると、相手に殴られたり引き込まれたりしてしまいます。

それを防ぐにはもっと距離を取るか、でもそれでは自分も相手に届き

ません。もう一つの方法が相手との距離を詰めて相手の攻撃を無力化

することです。

ボクシングのクリンチなんかはその典型です。

まさしく国際政治といえども闘いなんですね。

握手一つとっても、相手や周り(衆人環視のもとで行われます)に与え

るインパクトは大きいものです。

人間同士ですから、身体性を伴うわけです。

さて、トルドー首相の行なった方法以外に、対策はあるでしょうか?

あと二つくらいありそうです。

一つは、相手の引き込む力に負けない力を発揮するために、腕を強く引

くのではなく、肩甲骨を起点に腕を引き込む技です。

こんな感じで(下の右上の写真のように;左上のようにしても相手に

引き込まれる可能性があります)

腕力に頼らずに、胸を張った姿勢をとって相手が手を引き込んだときに

肩甲骨を内側に寄せるようにして腕を後ろに引く。

これで、

相手の力に負けない力を出すことができるのではないかと思います。

もう一つの方法は、

相手が手を引き込むと同時に、自分の腕を突き出す方法です。

引いてもダメなら押してみな、です

相手が引き込もうとした途端押されてしまうので、相手がまるで後ろに

引いてしまう・引き下がるようになるのではないか?と考えました。

実際にやったことはありませんが、

ただしそのときには、握手をする立ち位置が問題です。

押すことのできる、ある程度の距離を保っていなければなりません。

でも距離を取りすぎるとかえって引っ張られてしまいますので距離感覚

が難しいです。

それに押すタイミングですね。

タイミングがずれると自分が前に倒れこんでしまう危険性があります。

握手一つとっても格闘技的で難しいものですね。それも身体性の一つの

あらわれだからです。

外界の環境の中に他者との交わりも含まれているということです。

相手があるときの身体性。

これは、

格闘技から学ぶことが多そうです。

握手から見る国際政治の駆け引きと身体性のお話でした。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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