• 朝野裕一

身体が動く仕組みを知ろう;その4〜バランス能力ってなんだろう?(4)

物ごとを学習する過程では、情報をインプットして、知識として定着

させてそれを応用して何ごとかをなす、というサイクルが働きます。

語学を学ぶとき、他の学問を学ぶとき、仕事の手順を習得するとき、

インプットしたあとすぐに上達したアウトプットをできるわけでは

ありません。

なんどもフィードバック機構を通じて、

自分の中に「あぁなるほどぉ」という気づきを得て、徐々に習得して

いくものでしょう。

身体の動きを習得するとき=運動学習においても同じことがいえると

思います。

バランス能力を鍛えるための練習に、片足立ちをお勧めしましたが、

まず、

足裏からの触覚や圧覚、視覚、平衡感覚、体性感覚などのインプット

から始まり、それを一旦体内で解釈し、外へ向けて力の調節を行う。

それがうまくいかないと、なんども修正機構を働かして、なるほどぉ

という感覚をつかみ、徐々にバランス能力を優れたものに変えていく

のだと私は考えています。

この、

なるほど、こうなのかな?という気づきの過程を、インテイクとか

腹落ちするなどと呼ぶ場合があります。

身体の動きを習得する運動学習の場面でも、インテイクの過程が必要

だと思います。

そのために練習を重ねるわけです。

もちろん、

必ずしも意識化ではっきりと認識する場合もあればそうでない場合も

あるでしょう。

意識するにせよしないにせよ、

身体で感得する過程がこのインテイクの段階と考えることができます。

片足立ち練習の場合、

視覚を除けば、足裏から感ずる感覚はとても重要な情報になります。

練習をするときにはこの感覚をよく意識することが大事でしょう。

特に目をつむって行うときには何よりもバランスを保つための有用な

情報源になると思います。

足裏から感ずる床や地面/靴の中敷からの情報と、それを足趾で把持

しながら重心の位置をコントロールする感覚、実際バランスが安定する

か、不安定になるかは、視覚や平衡感覚、体性感覚で感じ取ります。

あなたの意識はあくまで足裏に集中してみましょう。

足裏感覚と足趾のコントロールの練習です。

それをいかに感得できるか?を練習の課題として意識するというのが、

私の勧める片足立ち練習方法です。

ただなんとなく行うのとは違った効果を引き出すことができるのでは

ないかと思っています。

あなたもお試しあれ。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

(参考図書;「最速最短!英語学習マップ」StudyHacker ENGLISH

COMPANY、セブン&アイ出版、2018.)