• 朝野裕一

身体が動く仕組みを知ろう;その6〜俊敏性ってなんだろう?(2)

俊敏性はなにがいいのでしょうか?

俊敏に動いて転倒などのリスクを防ぐ、あるいは身体の位置を瞬時に

変えて、高いパフォーマンスを発揮する。

素早く動くことのメリットは色々あると思います。

では、

普段からそういう能力をどう鍛えたり維持したりすることができるので

しょう?

ただ単に素早く動こうとすると言っても、ピンときませんよね。

昨日も書いたように、他の様々な要素が総合された能力の一つが俊敏性

です。

ですから、

色々なアプローチが考えられます。

必要な要素としての可動性、身体が動く範囲を保ちながらその範囲を

スムーズに動かすことのできる能力が第一に考えられます。

そのためには、

日頃から関節のストレッチをして、柔らかい身体・しなやかな身体を

維持していなければなりません。

その上で、

日常生活では、階段を安全な自分の能力の範囲で素早く昇り降りして

みるなどの方法は以前からオススメしています。

感覚入力の重要性も無視できません。

日頃から目と手の協調性や、動体視力のトレーニングなどを行うのも

対策になるでしょう。

具体的には、モグラ叩きなどのゲーム的なものや、画像などの間違い

探しのようなクイズ的なもので、視覚のトレーニングをする方法が

考えられます。

さらに視覚でいうと、何かに焦点を当てるだけではなく、周辺視野

いって、周りの焦点があっていない部分の認知能力なども周囲の環境を

察知する上では重要な能力になるでしょう。

走っている列車や車から看板の字を読み取るなども昔から言われている

方法ですね。

聴覚・前庭覚を鍛えるには?

一番簡単な方法は、安全な環境下(いつでも支えるものがある状況)

で、目を瞑って片足立ちを行うことでしょう。

前庭覚だけではなく、足裏の感覚(触覚や圧覚など)のトレーニング

にもなります。

筋力的には、瞬発力を鍛えるトレーニングだけではなく、筋パワーを

意識した、軽い負荷での素早い動き(自動運動)を鍛える方法も

あるでしょう。

また、

ジャンプを繰り返す、あるいは少し高い台からの着地練習、さらに

着地してすぐに上に跳び上がる(デプスジャンプ)など、

ジャンプに関するトレーニングだけでも色々あるんですね。

ボックスジャンプなどもその一つです。

階段を両足ジャンプで昇り降りする、なんていうのもトレーニングに

なります。

いずれも素早く下肢の筋肉などを収縮させて、パフォーマンス(身体

の動き)を行う方法です。

なお、

くれぐれも普段の関節の柔軟性・可動性を保ち、危険のない環境で

自分の実力を知った上で、行なってください。

ここまで身体の動く仕組みをいくつかの要素に分けて考えてきましたが

それぞれの要素が複雑に絡み合って一つの動きを成立させている

ということがわかると思います。

まぁ、そこが面白いところで、

それぞれを別々にトレーニングするだけでは、生活の中で思うように

身体の動きをコントロールするには、十分ではありません。

複雑系として、

統合された一つの動きとして完結させなければなりません。

そうはいっても、

基本・ベースはまず関節の可動域と可動性からだと思います。

できるところから始めてみましょう。

身体の動きをその仕組みを考えながら工夫して試行錯誤していく。

そこに楽しみを見出せたらしめたものです。

レッツ・トライ!

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。