• 朝野裕一

日常の生活動作を見直してみる〜ひねりの動き

多くの動作は身体の正面で行うことが多く、私たちはそれに案外気づい

ていないような気がします。

身体を大きくひねろうとすると体幹の回旋動作が必要になります。

確かにそういう動きは、日常生活で必ずしも求められるわけではありま

せん。

重いものを持って横や後ろに置くなどの動作は、身体のひねりができる

と効率的ではありますが、無理をすると腰などを痛めることにもつなが

りそうです。そして、日常ではなかなかない動作のように思えます。

股関節や肩関節などの回旋を生かして、身体全体を動かすまでもなく

クリアできそうです。

この大きな可動域を持つ股関節と肩関節の回旋が制限を受けて、初めて

動きの不自由さを感じるのかもしれません。

いずれにしても回旋運動は重要なのですが、ここでは体幹の回旋運動=

身体のひねりについて考えてみたいと思います。

この運動は3次元平面上の水平面で行われる動きです。

スポーツの動作、特にゴルフ、テニス、バレーボール、や野球のバッタ

ーなど、ボールを打つ動作の時には必要な動きになります。

もちろん体操選手や陸上選手、水泳選手など多くのアスリートにとって

基本となる動きを保証するものだと想像がつきます。

一方、私たちのような普通の生活をしているものにとっては、必ずしも

その必要性を感じる状況が少ない気がします。

でも日常生活の中でもこの動きは必要です。その状況は、昨日も書いた

ように起き上がる時や寝返りをうつ、後ろを振り返る時などです。

しかし、

これも昨日書きましたが、体を大きくひねる動きがなくても、起き上が

りや寝返りは可能です。

後ろを振り返る時も首の動きが比較的大きく動くので、それで代償可能

です。

そうするとどうなるかというと、

身体のひねる動きを意識することは少なくなり、他の動きで代償可能

なので、だんだん回旋運動を行う機会が減り、結果として可動域が減少

していきます。

気がついたら、車の運転でバックをするときなどに振り向きづらいなど

ということが起こってきます。

それでも、

身体・体幹のひねりが硬くなったことに気づかず、首の動きが硬くなっ

たのかなぁ、などと勘違いするかもしれません。

身体のひねりが硬くなると、歩くときにも影響が出てきます。

左右の手足を交互に前に出している時身体は大きくはないですが、

ひねりの動きが伴っています。

身体のひねりが硬くなると、知らず知らず歩く時のひねりの動きが

少なくなり、手足をスムーズに大きく前に出すことができにくくなって

きます。

また歩いている時、もしバランスを崩しそうになったとすると、手足を

横や前後ろに出してバランスを保とうとしますが、これは重心の位置を

調節するための作用的な動きです。

手足以上に、体幹が横やひねり方向に動くことが重心の位置を直接調節

しやすいので、バランス保持に重要な役割を果たします。

身体自体が硬くなってしまうと、丸太ん棒がそのままバタンと倒れる

ようなイメージで、倒れやすくなります。結果的にバランス能力も低下

するというわけです。

さてここまで考えていくと、

体幹のひねり動作のストレッチは思った以上に大事なことがお分かりか

と思います。

仕事でパソコン作業が続いた後などには、椅子の上でも構わないので

上半身をひねる動きを数回ずつでも行うことをお勧めします。

立って行えればもっといいと思います。

ひねりの動き、これからはもう少し生活の中で意識してみましょう!

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。