朝野裕一
軽やかに歩くのに必要な条件:その他
軽やかに歩くためには、姿勢や歩幅、それらを保つ身体の可動性以外
にもいくつかの条件はあります。
視点を少し広げることで見えてくることとは?バランス能力です。
比較的歩幅を広く保って歩き続けるためには、バランスの中でも動的な
バランス能力が必要です。
いくら大股に歩いてもバランスを崩せば長く歩き続けられません。
こう考えていくと、
安定した動き・運動・動作のためには、いくつかの条件が相互に絡み
合って(相関して)成り立っていることがわかります。
運動を見る視点もいろいろで、今何を見ているのか?が見ている人にと
ってはっきりしていないと、何が何だか分からなくなってしまいます。
可動域?柔軟性?筋力?持久力?バランス能力?瞬発性?などなど。
それぞれが関連しているのですが、どの枠組みで捉えるかで見え方・
捉え方が違ってしまいそうです。
ちょっと構造化というか整理が必要なようです。これは軽やかに歩く
ということに限らず、ヒトが動く際には常に当てはまることでしょう。
今回は、バランスも大事だよねという確認だけにして、次回以降に
まとめてみたいと思います。
その前に、
軽やかに歩くのに必要な身体の可動性をどう維持・改善するかを
お話ししておきましょう。
前にも何回か書いたと思います。
たくさんあると思いますが、いくつかに絞ってみましょう。
● 姿勢を正中位(直立位)に保つ
腰椎の伸展可動域と肩甲骨・胸椎の動き
腰椎の伸展可動域を維持・改善するには、一番簡単なのがこれです↓
座ってもできます↓
骨盤の前・後傾運動ですね。
肩甲骨と胸椎の運動はこれです↓
肩甲骨をできるだけ内側に引き寄せ背筋を伸ばします。
● 身体の捻転=胸椎の回旋運動
座って行うことができます↓
寝て行う場合はこうです↓
● 股関節を伸ばす(伸展する)
複合的であればこういう運動ができればベストです↓
ヨガのポーズですね。
ここまでできなくても、上半身は反らさず腕を上げなくても、股関節は
伸はせるのでそれでもOKです。
アキレス腱のストレッチを兼ねる方法もあります↓
上の図の一番左側です。
膝を直角にして真下に下ろすとランジという別のエクササイズになり
ますので、太ももの筋肉をつける筋トレとして、一緒に行うことも
できます。
ストレッチの後にランジ、あるいはランジをしながらストレッチもする
という具合です。
アキレス腱のストレッチついでにふくらはぎの筋トレもしておくといい
かもしれません↓
上の一番右側の図です。階段でなくてもいいので危険のない範囲で
行なってください。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。