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執筆者の写真朝野裕一

手と足のお話;序〜運動を科楽する第1章(10)

今日は昨日話題にした背骨から構成される体幹部分とは反対の最も身体

の中心から遠い手と足のお話をします。まずは大雑把なお話から始めた

いと思います。

その前にもう一度身体全体をその役割という視点からザーッと見直して

みましょう。

まず、背骨(脊柱)から構成される体幹ですが、昨日話さなかった役割

でとても重要なものがあります。

それは内臓の保護です。

肺や心臓、肝臓、消化器官などを骨や筋肉などで保護しています。

運動学的に見ると、体幹は重心の位置するところなので、身体全体の

動きを決める中心になります。

同時に、

股関節を軸とした下肢によって運ばれる側の立場でもあります。

Passenger(パッセンジャー)という言い方もされます(参考)。

そのパッセンジャーを運ぶ側をlocomotor(ロコモーター)とも呼び

ます(参考)。

ロコモーターは骨盤以下の下肢関節を指します。

骨盤から上の状態を運ぶ役割ということです。当然重心の位置を変化

させる主体=主役になります。

パッセンジャーには体幹と上肢(帯)が含まれています。

しかし、この上肢にはもっと大事な役割があります。いうまでもなく

手を使うということです。人類が最も発達させた機能の一つです。

さて、

この上肢の先端にあるのが手です。

手を使って様々な動作や動きを可能にします。巧みな動きもそこに

含まれます。

一方の足はどうでしょうか?

ロコモーター=身体を運ぶ役割の最先端部分にある足。

立っているとき、足はヒトが地面と接する唯一の部位です。

地面から様々な情報を足裏から入力し、情報を脳まで伝えます。

さらに、重心の落ちる場所を微妙に変えて重心の位置自体を調整する

役割も担っています。

いずれにしても、

手と足は人類がヒトとしてあるためのとっても重要な役割を果たして

いることになります。

手で色々なものを操作してものを作ったりすることができます。

足(裏)で地面からの力を操作して、様々な重心移動を可能にするのに

大事な役割をしています。歩く動作はその最も典型的な動きです。

そういう役割のために、手と足は多くの骨からなるたくさんの関節を

持っています。構造が複雑なんですね。詳しい話は明日以降にしたいと

思います。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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