AttentionとMisdirection;錯覚の科学
世の中に錯覚は多数あり。
昨年度期(今年の3月まで)情報大学の通信講座を受けていて、
なんとか卒業まで漕ぎ着けたのですが、
学問の幅広さと深みを覗くに至り、
今年の4月から単位取得はせずに、
CSの放送大学の講義を視聴しています。
中でも、「錯覚の科学」はとても面白く毎回観ています。
上に挙げた様々な視覚的錯覚=錯視は画像的にも面白く、
自分の名刺の裏に幾つかお遊びとして記しているくらいです。
先日は注視(Attention)と誤誘導(Misdirection)についてのお話でした。
人は周りの多くの情報(特に視覚的・聴覚的)の中から、
自分の注意を向ける対象を選択して、不要な情報をカットしている。
視覚の場合それは何かに注視するという行為(アテンション)となり、
聴覚的には“カクテル・パーティ効果”として現れる。
(賑やかなパーティの場所などで誰かと会話をするとき、
他の雑音は耳にあまり入らず相手と会話をすることができる)
※一部の発達障害の方は、これらの情報がすべて押し寄せきてしまい、
日常の生活にも支障をきたすということがあるそうです※
一方でその裏をかいて、間違い探しのように多数の情報に惑わされ、
違いや変化(連続的な変化を画像で示しても分かりにくい)に気づかない
こともあります。
これを、チェンジ・ブラインドネス(変化盲)というそうです。
また、注視を逆手にとって、上手く騙すのがマジックの手法。
注意をマジシャンの手の動きや声などに注意を向けさせて、
トリックを気づかれないうちに行う。
誤誘導(ミス・ディレクション)と言われています。
身体の運動時、特にスポーツ動作などにもこれらの錯覚的現象が起きる
可能性があり、周囲の全体の情報を的確に捉えることもあれば、
注視をしてまるでボールが止まって縫い目が見えた(野球のバッターなど)
といったことが起きるのでしょう。
運転時に何かに注意を取られそうになったり、
下ばかり見ていて物にぶつかりそうになったり、
バランスを崩すなどということがありそうです。
人の脳の認知と身体運動との関係はとても興味深く、
私たちの日常生活にも大いに関係の深いことだなと感じます。
みなさん決して事故や怪我など起こさないよう注意しましょう。
今日も読んでいただきありがとうございました。
また明日お会いしましょう!