黒い白鳥っている?!
昨日の続きです。
まずはブラックスワンって?から。
人は思いもしなかった事実に直面したとき動揺し、
脆さ(もろさ)を露呈するというお話です。
今や黒鳥としてその存在は当たり前になった黒い白鳥。
この種が発見される前は、黒い白鳥は例え話にはなれど、
その存在は否定的にみらていました。
しかしよく考えてみると、
「黒い白鳥なんて見たことない」と
「黒い白鳥はいない」とは全然別のことです。
これは、
「黒い白鳥なんて見たことない」だから→「黒い白鳥なんているはずない」となり、
「黒い白鳥はいない」と結論づけられることになります。
あとは、そもそも白鳥は白いから白鳥であって、
黒い白鳥という考えが間違っている、とか
もし万が一いたとしてもそれは白鳥ではなく別の種でしょう、となります。
実際、最初に黒い白鳥=黒鳥(カモ目カモ科ハクチョウ属)が見つけられた時も、
これは白鳥ではなく別の種ではないかと言われたようです。
この事が何を指し示しているかというと、
存在が認められないからといって、
その存在が否定される根拠にはならないということです。
少なくともその存在可能性はゼロにはなっていない。
“見たことない” と “いない” ことは別のこと、ということです。
何だか宇宙人の存在とかもそうだ!となりそうですね。
でも真剣に宇宙人とは言わなくとも、宇宙に地球以外の生命体が存在していることを
確かめようとする試みは続いています。
すぐに宇宙人は絶対いる!となると飛躍してしまうのですが...
そしてここが一番の肝なのですが、
あるはずないと思っていた事象が目の前に現れると、
人は動揺し脆さを露呈するということの例え話に、
タレブ氏が前著に表した黒い白鳥=ブラックスワンを用いたわけです。
脆弱性と反脆弱性のお話はまだ続きます。
次回は、線型性と非線形性について、
なんだか難しそうだし身体運動と何の関係があるの?
と思われるでしょうがもう少しお付き合いをお願いします。
ここまでお付き合いいただいた方には感謝いたします。
また明日。