• 朝野裕一

運動よもやま話12

身体運動がその速度によって異なる形に変化することを考えてみます。

とてもわかりやすいのは、歩いていて走り出す時です。

歩くことは常に行なっていることですが、どんな特徴があるでしょう。

これは逆に走ることとの違いで明らかになります。

では走るとは?歩くと決定的に違うのは、両足が地面に接していない

瞬間があることです。瞬間的に(ストップモーションで見ると)

ジャンプしているが如く、宙に浮いている瞬間があります。

地面を踏ん張って前に進むことは歩きと同じなのですが、その速度が

明らかに異なります。歩きは常にどちらかの足が地面に接しています。

それが速度を上げるにつれて早足になり(それでもまだどちらかの

足は地面に接しています)、ついには両足が地面から離れる走りの

パターンに変更されます。

※こうも言えます;歩きは両足が同時に地面に接している時期がある

が、走りは両足が地面に付いている時期がない;と※

昨日も示したグラフの登場です。

横軸が移動速度(これは縦軸は?量的に表すのが難しいですが

例えば一歩の幅とか。まぁあくまで概念的に捉えてください)

とすると、どこかの速度で走るパターンに変換されます。

そしてついにスーパーマン登場!?人類が飛ぶ日が来るかも・・・

ここでふと思います。先ほど早足と言いましたが競歩はどうなんだ?

競歩は特殊な歩き方です。ルール上歩きには違いないので、どちらか

一方の足は常に地面についていなければなりません。

さらに特殊なのは、普通の歩き方は大体、足が地面に接した時は膝が

伸びていますが、体重を乗せていくに従い、膝が軽く曲がってきます

(標準形)。そして、足が地面から離れる瞬間再び膝が伸びるという

運動パターンを示します。

しかし競歩ではそれを許しません。足が地面につき体重を乗せていく

までは膝を常に伸ばしていなければなりません。それがルールです。

踏み込んだ時にあえて速度を出しづらくしているようにも見えます。

その不利益の元でいかにスピードを出すか、というのが競歩競技の勝負

どころになるようにルール化されているのですね。

これは先ほどの速度変化に伴う通常の動きの変化を崩して、競歩に特化

したパターンを強いるという結構大変な競技なんだなぁ、

と改めて思いました。

今日も読んでいただきありがとうございました。ではまた明日。