• 朝野裕一

末っ子(末弟)は踏まれても強い!?いや自分で踏む:足関節

今日は、下肢三兄弟の末弟足関節くんのお話です。

末っ子といえばやんちゃで冒険心に溢れるイメージ?でしょうか。

確かに足は立っていると地面に唯一接する部分です。

そこがどんな状況であろうと大抵の場合足をつけないわけには

いきません。

正確にいうと、

足関節は距腿関節と言って、距骨と下腿の骨=脛骨と腓骨、

との間の関節のことを言います。

以前のブログ「足首ってどうして硬くなるの?」のところで 、

足関節;いわゆる足首の関節の構造について少しお話していました。

そこから先が足といわれる部分になります。

ですから、

足関節は足の位置を決めるのにとても重要な役割を果たしています。

ん?足圧中心?なんだか難しそう?

と思った方は、これまた以前のブログ「踏む人」ならびに「踏む力

さらには、「踏み出す力」で説明しているのでご参照ください。

とにかく、

足は足関節で位置を決められ、足裏からの情報を感覚神経を介して、

刻一刻、

脊髄を通って脳に送っています。

地面の状況(デコボコなのか、平らなのか、傾斜があるのか、

硬いのか、柔らかいのか)など様々な情報を収集しています。

そうして、

自分のカラダの位置やバランスを調整します。

結構繊細なんですね、末っ子は。

そのため、

足関節より先は、距骨を入れて26個もの骨から成っています。

なぜなら、

細かい動きで足圧中心と呼ばれるものを調整して、結果として重心の

位置をコントロールするためです。

多くの骨で微妙な動きを出せるようになっています。

詳しい足の構造はググってみてください。

さて、

人がバランスを保つために取る戦略(strategy)はたくさんありますが

特に、

前後方向の動きに対して安定を保つための戦略(方策)としては、

3つあるといわれています。

その最初の戦略が、

足関節戦略(ankle strategy)といわれるものです。

やっぱり最初は末っ子の出番なんですね。

その次が、

股関節戦略(hip strategy)。

足首=足関節だけでは対応できないほどの前後方向の外力が働いた時、

いよいよ一番上の兄さんの出番です

それでも対応できないときは、

一歩前や後ろに足を移動させて対応します(転ばないために)。

これが、

踏み出し戦略(step strategy)です。

あれぇ?次弟の膝関節は何もしないの?と思われたでしょう。

これはあくまで前後方向に限ったお話で、倒れそうになれば当然

膝を曲げて重心を低く安定化させようとする反応が出ても、

不思議ではありません。

膝関節戦略(knee strategy)といわれるものが果たして学術書に

乗っているかどうか確認はしていませんが、現実には股関節くん

が出る前に、膝関節くんが対応することもよくありますね。

地震の揺れを体感するテストなどでは、立っていられなくなり、

しゃがんだり膝をついてしまったりと、実際は重心を低くすることが

多いのではないかと思います。

ある意味ここぞと言うときは次弟の出番なんですかね?

※その他にも手を挙げたり、体を捻ったりと色々な反応はありますが

ここでは下肢の反応に限ったお話をしています※

まぁ、

その場合を除いて(そこまで激しい揺れではない時ですね)、

程度に応じて足関節→股関節→踏み出しという対応をしていると

考えられています。

最前線で情報収集を行う足裏の位置を決め、バランス対応までを担って

いる末っ子の足関節くん。

結構働き者・活動的ですね。

それ以外にも、

高いところに手を伸ばす時など、背伸びをしますね。

足関節くんの出番です。

足趾(ゆび)と協力して爪先立ちになります 。

足首は膝以上に捻ってケガをする頻度が高いことも知られています。

足首の捻挫。

昨日見事にオリンピック男子フィギュアで2連覇を果たした羽生結弦

選手も11月に右足首を捻ってしばらく練習もできずリハビリに専念

していたことは皆さんご存知のことでしょう。

末っ子末弟の足関節くんは、やはりやんちゃですぐケガをしてしまう

のかもしれません。

捻挫をしやすいのは構造上の問題もあるのですが、そのことはまた

別の機会にして今日はこのくらいで終わりにします。

とにかく兄弟仲良く持ち味を生かして、協調性=連動性を持って動く

ことで、安定したバランスの良い滑らかな・時に切れ味の良い動きを

提供してくれるでしょう。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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