連鎖(連動)の崩れ
さて今日は、スクワットをできるだけ速く行おうとすると、
どんな破綻が生じるか?
を実際のビデオを見ながら考えていきましょう。
まずは2秒間で完結させる(1秒で沈み、1秒で元に戻る)パターンを
ご覧ください↓
次に、先ほどの約2.7倍の速さで行う(0.75秒で一回のスクワットを
完結させる速度)と・・・
まずはこちらをご覧ください↓
ほとんどスクワットができていませんね。
速さにカラダの動きが追いつかず
バランス自体が崩れてしまっていますねー。
※ちなみにビデオ中の声かけで3割増しのスピード(1.3倍くらい)
と言っていますが、これは今回お見せしていない1秒で完結する速さの
バージョンに比較しての話です※
昨日書いたように、スクワットという下肢の三関節(股・膝・足)を
主に連動させる運動において、
中央管理室(中枢神経系)での恊働(synergy)作業のプログラムは、
時間の要素が加わる(=できるだけ速く行おうとする)ことで、
本来目標としていた体重支持とバランス保持を保てず、強調した下肢
関節の動きに破綻が生じ、バランス自体をも崩してしまう結果と
なりました。
後のビデオでは、何とか最後まで下肢の三関節を同時に連動さで
動かそうとしていますが、スピードに間に合わず、結果として肝心の
バランス能力が保てませんでした。
時間の要素が、運動連鎖(連動した動き)に関与する要素・因子だと
いうことがわかるのではないかと思います。
明日は、もう少し他のスピードについても検証してみましょう。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。