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朝野裕一

速い球を投げることと筋力は関係ある?

ダルビッシュ選手が今季復帰絶望というニュースを見ました。

手術をして以来何度か復帰しながらもいまいち実力を出し切れていない

感のあるダルビッシュに、そんなはずはないのにと忸怩たる思いを抱く

ファンも多いと思います。

9月21日に配信予定のトーキング・エクササイズ 069(現在先行配信)

の中でも話しているのですが、手術後のリハビリの中でかなり上肢の

筋力なども鍛えた結果、以前より速い球を投げられるようになった

ということでした。

実際、150km後半の球速を出していたので、パフォーマンス的にむしろ

手術前よりもアップしているというのが、自他共に認める状態でした。

にも関わらず、必ずしも勝ち星が増えず(これは様々な要因に関係して

いるので一概に言えませんが)、結果的に今回の上腕三頭筋の傷害から

疲労骨折疑いに至ってしまった。

なぜそういうことになるのか?をあくまで仮説ですが考えてみました。

速い球を投げる=身体のエネルギーがより大きくボールに伝わる=腕の

振りが速くなる、と考えることができるでしょう。

そのための筋出力が増せば、当然速い球を投げる一因にはなると

考えられます。

しかし、

投げ方が変わらずに腕の振りが速くなるということは・・・

それだけ、

肩や肘の周りの靭帯や関節包(関節を包む組織)、筋腱などにかかる

ストレスが増すと考えられます。

もともと関節の柔軟性が高いと言われていたダルビッシュですので、

筋肉を除く他の組織(自ら収縮はしない組織)への負担はそのそも

大きくかかる事が予想されます。

そこへ持ってきて腕の振りの出力がアップしたとすると・・・

機械の金属疲労ではありませんが、それに似たような現象が起きても

不思議ではありません。

ピッチャーという職業自体そのような障害を受ける危険性が高いことは

どのピッチャーにも当てはまるのですが、とりわけ柔軟性のある身体に

出力アップという負荷が加わった場合は、障害を引き起こすリスクも

高まる、と考えてもいいのではないでしょうか。

そういう(あくまで仮説ではありますが)理由で今回のダルビッシュ

の故障が起きているのではないか?

と思っているところです。

生の話はトーキング・エクササイズの方をお聴きになってください。

現在先行配信中にてHP上に貼り付けておりますので、お楽しみ

ください。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。また明日。

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